投稿

5月, 2021の投稿を表示しています

KファイルNO.158:2020東京五輪組織委員会に於ける権力者

イメージ
  K ファイル NO.158 : 2020 東京五輪組織委員会に於ける権力者 無断転載禁止           注:毎週第二、第四木曜日掲載予定 読者からの便り: K ファイル NO.157 拝読致しました。東京五輪の招致活動から今日の日本政府、東京都、組織委員会、 JOC 等々の国内五輪関係者に至る諸悪の根源が政治家を中心とした黒い利権集団が関与しての事であった事が鮮明になりました。そして、 IOC を動かしている弁護士集団もまた同種の集団であることも明らかとなり、オリンピック理念が形骸化し、今後存続が危ぶまれる様子が伺えます。政治家達が此処迄五輪とスポーツ界に首を突っ込んだことで国内でのオリンピックの本来のイメージが破壊されました。この大罪は今後相当なダメージと禍根を国内のスポーツ界、教育界に負の遺産として残ると思われます。河田先生の残されているこの貴重な史実と事実は、これから将来貴重な資料として次世代に継承されていくことに違いありません。国内の弁護士、有識者には、五輪の理想論を述べ、綺麗ごとしか語らない平和主義を語る者達が沢山います。平素からその人達は、厳しい社会に目を背け夢追い人間と化している事も此の度よくわかりました。また、我ら大学で専門家と自称する者達、そして所属するスポーツの各学会、等も貴重で重大な局面のこの東京五輪に関して何の専門的な知見に立った発言、発信も出来ず、大学、社会貢献も出来なかった事は我々の研究が実践にいかに役立たないかを露呈してしまったことを思い知らされました。 先生の誠実な実践に即した論理には、我々指導者に対する指導書とし大変貴重なバイブルです。先生の K ファイルを書籍にして頂けたらと読者を代表してお願い致します。 読者より (現大学教授・学部長職) 目次 心優しき鉄人と不徳なリーダーの思惑 1.心優しき鉄人を苦しめたパワハラ 輝く太陽の唐突な変心と変身 室伏広治選手の歩み 室伏広治氏の不可解な行動と決断 2.筆者の私見と素朴な疑問 二つのキーワーズ 筆者の疑問 筆者の私見 3.室伏広治氏に贈る言葉 先ず病に打ち勝つ事 本来の誠実な自分を取り戻して欲

KファイルNO.157:2020東京五輪からミズノスポーツが抹殺/その理由

イメージ
  K ファイル NO.157:2020 東京五輪からミズノスポーツが抹殺 / その理由 無断転載禁止               毎月第二、第四木曜日掲載予定   筆者からの便り ワシントンポスト紙の真の女性ジャーナリスト・記者をご紹介 彼女は、嘗て ピューリッツアー賞のファイナリストにまで名を連ねた超有名なベテランライター です。 5 月 5 日付け( EST )のワシントンポスト紙(略: WP )の東京五輪開催の問題点を大変リアルに表現され全世界に報道がされました。筆者は、この記事に同意します。この記事は、そのタイトルがまたセンセイショナルで「 ぼったくり男爵 (日本語訳)」と IOC の T ・バッハ会長をこのようなキャッチコピーで表現され非常に強烈なインパクトを読者に与えました 。今や世界中で、流行語大賞にノミネートされる勢いでマスメデイアが扱っています。此の旨は、同記者に伝えて置きました。彼女からの返信は、「 Wow. Really? I hope the article does good. Thank you for letting us know. 」だそうです。 原文の表題は、「 Japan should cut its losses and tell the IOC to take its Olympic pillage somewhere else 」となっています。 IOC の T ・バッハ会長以下幹部達は、この報道を読みどのような反応をしたのでしょうか。内心は、きっと血液が血管を逆流しそうになってドイツビールをあおった様子が瞼に浮かびます。 東京五輪組織員会(略:TOCOPG)は、IOCのバッハ会長が 5 月 17 日に日本訪問する事を以前より告知し、内閣府まで緊急事態宣言を極端に短縮し、国民社会の生命を犠牲にしてまで、バッハ氏一行を迎える為の準備をして来ていたのは事実の様です 。 しかし、ワシントンポスト紙の報道により、IOCは、バッハ会長の日本訪問を急遽取り止めの発表を 5 月 7 日に伝達して来たのだと思われます。 TOCOPGの橋本会長は、急遽IOC会長の訪問が中止になった事を他の理由に置き換え、苦し紛れの発表をしたのが印象的でした。本来東京五輪の主体は、何処の誰にあるのでしょうか。日本側には、その自浄能力が今や無

Kファイル特別寄稿: 高橋 潤氏(元朝日新聞記者)の最終原稿より

  K ファイル特別寄稿:  高橋 潤氏(元朝日新聞記者)の最終原稿より 無断転載禁止                    K ファイル特別寄稿 不定期便 お知らせ 現在 K ファイルでは、東京五輪が本年 7 月 23 日に延期開催となりましたことから東京五輪リマインドシリーズを掲載中であります。 この度は、シリーズのインターミッションを頂きまして筆者の古い友人、元朝日新聞運動部記者の高橋潤さんを紹介させて頂く事にしました。同氏は朝日新聞を退職後、 2013 年 2 月から 8 年余り、月刊誌「マスコミ市民」に「新聞の日本語   ここがおかしい」のタイトルで連載を寄稿されていましたが、本年度 4 月号を持って筆を置く決心をされました。付きましては、その記念原稿を同氏、同月刊誌編集長のご了解を頂き K ファイルの読者の皆様にご紹介させて頂く事になりました。  筆者より  筆者との出会い~ この度僭越ながらご紹介させて頂きます高橋 潤氏は、筆者が尊敬する友人の一人で、日本人ジャーナリストです。同氏との出会いは、 1984 年ロサンゼルス五輪以前にさかのぼります。丁度、時期は、私が米国の大学勤務から完全に帰国し、西武鉄道(株)の堤義明社長秘書(野球事業特務)であった時と記憶しています。知人のオーラン・キャッセル氏(当時 TAC 、全米陸上競技連盟専務理事)が来日し、同氏の記者会見が確か赤坂の某ホテルで行われた時にキャッセル氏から個人的に協力要請を受け同席し、同時通訳を致した会場で初めて高橋氏にお目にかかった次第です。キャッセル氏の記者会見後の質疑応答の時に、多くのマスメデイア担当諸氏の中の一人として手を上げられ大きな声で質問された高橋記者(当時朝日新聞、運動部)を鮮明に覚えています。  この記者会見後、高橋記者から私にホテルの喫茶室で名刺を頂きました、その名刺を今も大事に保管しています。この時から今日までの間に約十数年の空白の時期を経ても今日までいつも変わらぬお付き合いをさせて頂いている事に心より感謝致しております。 この程、高橋氏からお便りを頂き初めて知る事が多く、同氏がご苦労された数々の体験は、小生が経験したことに重なります。高橋氏のご苦労とそのご努力は、誰よりも理解させて頂き、その痛みはいつまでも共有させて頂きます。 高橋 潤氏