KファイルNO.178:懐かしい中大河田ゼミ生達との実践演習

KファイルNO.178:懐かしい中大河田ゼミ生達との実践演習

無断体裁禁止              毎月第二、第三木曜日掲載予定


         スポーツ・アドミニストレイター

   日本にスポーツ・アドミニストレイション論

   日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

    (プロフィールは別途ご検索下さい)

 読者からの便り

河田先生

昨日までの夏日とは打って変わって今日は肌寒いくらいの一日で御座いました。さて、NO.177拝読致しました。先週先生がブログで取り上げておられた憲法9条や日米安保等のテーマは反響が大きかった様で御座います。御紹介されていた読者の感想及びそれに対する先生の御返信にも熱意を感じます。

今回はまたテーマを一新されて学校法人制度改革について御執筆をされていましたが政界・スポーツ界・教育界と先生のブログで考察されるテーマの幅は広大です。本文中で言及されておいでだった「学校法人ガバナンス改革会議」につきましてはその存在自体、寡聞にして存じませんでした。現在先生のKファイルにアクセスが集中している上に海外からのアクセス件数も増加しているとの事で、今後の更なる御活躍を御祈念申し上げます。

それでは失礼致します。気温の変化が激しい時期で御座いますので体調管理に御留意下さいませ。 読者より

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筆者からのお知らせ

日本の大学、大学法人の不祥事、事件に伴い文科省庁は、重い腰を挙げての諮問機関、分科会、会議を約4年間の歳月を費やしガバナンスの改善、改革に乗り出しました。KファイルNO.173NO.177では、文科省庁の成果に対する報告、疑問と私見を述べさせて頂きました。しかし、私立大学、大学法人側からの強い反発があり、もろくも強い姿勢で臨もうとした「ガバナンス会議の提言書」でありましたが、何度も修正に修正を重ねて、最終的にはあまり変わり映えのしない「緩んだ」内容の提言書を基に、今国会(20224月、5月)に提出する運びとなった次第であります。

結論的に申し上げると日本の教育行政機関には、毅然とした高潔で強い倫理観を持ったリーダーが居ない為か、この程も私大側から強い反論があると文科省庁は直ぐに腰砕けを起す体質を露呈しました。これも文科省庁から私大への天下り体質(職安)の実態を先ずクリーンにする事が先決なのかも知れません

この様な環境では、いつまで経っても、ガバナンスを遵守するための「罰則規定」等明記されるはずもなく、明文化できない抜け道だらけの法文を作成をせざるを得ないガバナンスであるようです。此れでは、他の省庁と同類の様です

この度は、少しフレッシュで建設的に筆者が日本で初めて「スポーツ・アドミニストレイション論」を大学講座に設置し、講義授業でスタート致した時の様子をご紹介いたします。また、その講義授業に付帯しました実践ゼミを通しての「スポーツ・アドミニストレイター」の必要性に付いての活動と成果をご紹介させて頂き、読者の皆様を大学キャンパスでの河田ゼミでのポジティブな学生感を味わっていただけますれば幸いです。読者の皆様は、河田ゼミ生になって頂き思考して下さいます事を期待いたしております。

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目次

KファイルNO.178:懐かしい中大河田ゼミ生達との実践演習

中央大学スポーツの変革(CHANGE

初めに

1.中大スポーツに光あれ!

①日米の大学スポーツにおける光と影

②講義科目としてのSAD

③大学は、競技スポーツの趣旨・目的を明文化すべし

④学生選手の意義、目的とその使命を明確に

2.中大での河田ゼミスタートの起因と5カ年計画

契約期間中に何が出来るか決断

①テイーチングとコーチングの区別

②スポーツ・プロモ活動を通してSADの神髄に触れる

 

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KファイルNO.178:懐かしい中大河田ゼミ生達との実践演習

無断転載禁止           毎月第二、第四木曜日 公開予定

      125周年記念中央大学リレーマラソン 「襷」        

      写真:北川外廣志氏提供

             信頼と絆

            中大河田ゼミのモットー

 中央大学スポーツの変革(CHANGE

初めに

読者の皆様からは、日本の大学に於いて学生達にどの様な講義、ゼミ演習活動及び指導をしていたのかを紹介して欲しいとのご要望が他大学の教職員、学生達から筆者にありました。そこで大学スポーツのシリーズの最後に紹介させて頂く事に致しました。

 日本の大学に於いて講義授業に付帯した実践河田ゼミ活動は、強い「信頼と絆」をモットーとしてスポーツ・アドミイストレイションを机上の論理のみならず、担当教員の長きにわたる実践キャリアを基に何かを会得する事を趣旨、目的と致しました。個々のゼミ生達は、実践演習を通してその一端を肌で感じる事が先ず大事と位置付けました。この度は、第一弾で「中大スポーツに光あれ!」、第二弾「河田ゼミ第一期生、二期生、三期生の実践成果と結果」、そして第三弾では、「ゼミ生達の生の体験記」の一例をご紹介します。読者の皆様もご一緒に河田ゼミ生になって戴けたら幸いです。

筆者は、2005年秋から中央大学に招かれスポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学を日本の大学で初めて講義・授業、実践ゼミ活動をスタート致しました。この様な機会を提供して頂きました中央大学には、心より感謝とお礼を申し上げます。そして、日本のスポーツ界にスポーツ・アドミニストレイション(略:SAD)を導入した明確な足跡を大学に残せたことは、今後我が国のスポーツ界に寄与できることを確信しています。

此の事が後に、文科省(スポーツ庁)から各大学にスポーツ・アドミニストレイションの重要性とそこで必要なスポーツ・アドミニストレイターを置くよう指示、指導がなされ多くの大学で現在肩書だけのスポーツ・アドミニストレイターを置いている次第です。その大多数は、スポーツ・アドミニストレイション、アドミニストレイターが何たるかも学んだことも実践した事も無いフェイク教員・指導者であるのが悲しい限りです

米国より帰国後は、あっという間に35年間が過ぎてしまいました。日本国内に於いてもスポーツ・アドミニストレイションのプラクテイカルな経験、体験を長くして来た中で、筆者は、日本の競技スポーツ及び、スポーツ・ビジネス、プロモーション、マネージメント、等々を含む分野に於けるスポーツ・アドミニストレイションの必要性を強く肌で感じた次第です。そこで、将来を担う若者達が集う大学と言う教育現場でスポーツ・アドミニストレイターの可能性とその魅力、必要性を説き伝え、指導する事の重要性から学問として研究、そして実践を通して成果と結果を証明するご縁を頂きました。

中央大学では、限られた時間内でどれ程の成果と結果が出せるか、どのような学生達が真剣に取り組み、社会に輩出できるかに挑戦させて頂いた次第です。Kファイルでは、河田ゼミの厳しい環境の中で活躍、学んだ全ゼミ生の真剣な情熱をぶつけて挑んだ日々の足跡をご紹介させて頂きます。それは、日々壮絶なエネルギーを燃焼させたゼミ生達の足跡です。

本ご紹介内容は、当時中央大学広報室より大学時報に掲載する目的で原稿をリクエストされ、提供した原稿を基にしたものです。また本掲載原稿は、大学広報室を通じて読売新聞社のYOMIURI ONLINEにも掲載され当時既に公開されました。http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20101028.html また、朝日新聞社の教育欄にも原田記者(女性)により複数回掲載されました。

一期生、二期生、三期生(各3年間)の河田ゼミ生が、日々全力で取り組み達成した卒業学年での成果と結果を読者の皆様にご紹介出来ます事は、担当教員としての誇りであります。ご笑読下されば幸いです。現在社会の第一線で日々活躍している嘗ての河田ゼミ生達の健康と多幸を心より祈っている次第です。そして最後に優秀な中大生に出会えたことに感謝致しています。

河田 弘道/中央大学総合政策学部 客員教授

専門分野 スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学

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第一弾:

1.中大スポーツに光あれ!

①日米の大学スポーツにおける光と影

 2005年9月、本学理工学部(後楽園キャンパス)において、最初にスポーツ科学の授業を担当させて戴きました(Gファイル、長嶋茂雄と黒衣の参謀、文芸春秋社、著武田頼政でもご紹介)。翌年4月からは、多摩キャンパスにある総合政策学部の客員教授に就任。スポーツ・アドミニストレイション論(総称:SAD, Sports Administration)を講義科目とし、その付帯ゼミ(FLPスポーツ健康科学プログラム:FLPは、全学部垣根を超えた専門性の高いゼミ演習です。各学部2年生から選考基準をクリアーした学生が履修できます。毎年多くの学生達が河田ゼミを希望してくれましたが、全員を受け入れられたわけではなかった事が中大に於いての唯一の心残りでした)を担当する事になりました。

中大キャンパスは恵まれた素晴らしい自然環境の中にあります。米国生活が長かった私にはその環境を有効に活用していないように見え、もったいなく思えました。

日米での大学競技スポーツの最大の違いは、アメリカの大学競技スポーツが明確に「教育の延長線上」と位置付けられているのに対し、日本では「学生の自治活動」という曖昧でグレーな点にあります。前者は、「フェアネス」を基軸に厳格な「ルール」を定めています

例えば、アメリカでは学生選手が大学を代表する対抗競技に出場する為の出場資格には、大学生として維持すべきGPA(学業成績の判定基準)の最低限の数値がルールブックに明記されています。これに違反した学生選手、指導者、及び大学管理者に対する重い罰則も明記されており、実際にペナルティーが課せられます。また大学スポーツは、興業(ビジネス)も行う点で違いがあります。

日本の場合は、「学生の自治活動」と位置付けられているがゆえに全てにおいて不透明で中途半端なアドミニストレーションが絶えないのが実情で、その点で、残念な思いがしてなりません。日本の大学スポーツ及び競技スポーツのありかたに新しい視点が必要であると思います。その為にも、SADの観点から、今後明るい未来を見据えた大学競技スポーツを再考していく必要があると思いました。

 ②講義科目としてのSAD 

今日我が国の大学では、スポーツ・ビジネスマネージメント、スポーツ・マネージメント、スポーツ・マーケテイング、等々と称される学科、科目をよく目にする時代になりました。SADは、これら「専門分野、部門、部署をトータルマネージメント(統括、指導、運営・管理)する行為の総称である」と考えて戴けるとわかりやすいと思います

本スポーツ・アドミニストレイション(略SAD)の講義授業、付帯ゼミは、日本に於いて唯一最初に開講致しましたのが、中央大学、総合政策学部です。

既にスポーツ先進国では、体育(Physical Education略称:PE)という言葉を見聞きすることが難しくなっています。我が国の大学においても近年段々とこの表現を変更する大学が増えています。特に体育と競技スポーツは、本質的に対極に位置するもので、本来体育と競技スポーツは混同されるべきではありません

スポーツは、専門的に、①スポーツ・リクレーション&レジャー、②スポーツ健康医科学、③競技スポーツ、④観るスポーツの4分野に大別されます。スポーツ・マネージメントは、こうした概念のスポーツに、マネージメントという「手」を加える事により新しい「ソフト」を生み出し、新しい「生命」をもたらすものです。よってこの分野、部門は、スポーツを生産する為に重要不可欠な要素となります

③大学は、競技スポーツの趣旨・目的を明文化すべし

 本来、大学競技スポーツは、大学教育の延長線上に位置するべき重要な意義、目的を有すると考えられます。即ち、大学は、アカデミックな場であり、競技スポーツは、競技活動を通して人が共存共栄して行く為に必要な「フェアネス」を学び醸成する場でもあります。このことからも、大学競技スポーツに参加する大学は、共通の意義、目的、使命を「明文化」する事が必要です。

その為にも日本全国の大学競技スポーツを統括運営、管理する組織団体の設立が急がれます。近年文科省庁が旗振りで日本版NCAAを作るんだとNCAAが何なのかも理解できていない状況でただ他国の組織・団体名を借りた花火であったようです。しかし、いつの間にか「大学スポーツ協会」なる組織を設立したようですが、大義もルールBookも存在しない組織・団体では、背骨の無い名前だけで機能する前に休眠同様な中身の様です。勿体ないですね。此れも真のスポーツ・アドミニストレイターが居ない証であります

次に、大学教育の本質と競技スポーツのフェアネスを維持するためには、「ルールと罰則」を明確にし、これらを裁く利害・利権に関与しない「第三者機関の設置」が重要なのです。よって、大学スポーツが伝統的に盛んな中央大学にこそ、率先して大学競技スポーツのルールブックの必要性を発信してもらいたいと考えます

 ④学生選手の意義、目的とその使命を明確に

 (1)大学競技スポーツの活動の意義・目的は、学生、教職員、卒業生だけでなく、地域社会にも共通の話題を提供し、関係者の心を1つにまとめるパワフルなツールとなり、これら関係者に還元されることにあります。また大学の士気高揚にも大きく貢献し、母校の名誉と伝統及びそのパワーを内外に誇示するスポークスマンの役割も担うことにあります。

(2)学生選手にとって、競技スポーツは、自己の身体能力と技術を発揮する場であり、それらの限界に挑む場なのです。また、人間形成においては、協調性、社会性を学び、母校のプライドとブランド力を高め、愛校心と連帯感を学ぶ場でもあります。このように学生選手にとっては、「心学技体」のバランスの取れた「志の高い人間を育成する場」であると言えます。

(3)学生選手の大学における使命とは、大学を代表するに値する模範となる事とともに、大学競技スポーツの意義、目的を遂行する実践者となる事です。

2.中大での河田ゼミスタートの起因と5カ年計画

契約期間中に何が出来るか決断 

理工学部で講義を始めて半年余り、スポーツ専門学部のない中央大学で如何にして学生達にスポーツ活動と競技スポーツの必要性や重要性を指導できるか思案しました。そして、その結果、06年4月から総合政策学部の客員教授として5年間の任期中に実行すべき「5カ年計画」を作成、研究課題として実行に移したのです。スポーツ・アドミニストレイターの業務、使命は、与えられた期間に与えられた資産を如何に有効活用して、期待される成果と結果を如何にして導き出し、結論付けるか重要な任務が託されているのです

 ①テイーチングとコーチングの区別

 講義授業のスポーツ・アドミニストレイションは、ティーチング(専門知識付与)の場と位置付け、付帯する河田ゼミは、コーチング(実学としての実践演習活動を通して個人の得意な潜在能力を導き出し、決して不得意を批判しない)の場としてバランスの取れたプログラムでスタートしました

本学における河田ゼミのスポーツ実践演習活動が、スポーツにあまり興味を抱かない人の多い中で、将来の中大スポーツの発展になくてはならない、地道であるが必要不可欠な環境作りの第一歩と位置付けたのです。また、ゼミ生達には、本実学を通して知識の付与のみでは決して体験出来ない個人、集団、組織に関わる人々の思考を体感し、自分達の思いを理解してもらう為にはやはり相手の言い分にも耳を傾ける事の重要性に気付き、社会におけるフェアネスの大切さと実践活動を通して学び会得して欲しい事を伝え続けた次第です。

SADの基盤は、フェアネスにあり、我が国のスポーツ界に必要な次世代のスポーツ・アドミニストレイターに継承し発展して行って欲しいという願いでスタートしました

②スポーツ・プロモ活動を通してSADの神髄に触れる


河田ゼミは、履修ゼミ生が多く個々のゼミ生達に十分な実践演習活動の機会が行き渡る為にも大きなプロゼクトが必要であると、最終的にスポーツ・プロモーション活動に着手する事にしました。

河田ゼミが中大競技スポーツに関わる事を課題、テーマに選んだ理由は、履修学生達の身近に存在する話題であり、課題の成果を求めるに当たり中央大学及び、大学競技スポーツにも貢献でき且つ関係者にゼミ活動の実践成果を即還元できるためでした。それはまた、机上の論理を中心とする演習活動だけでは、イマジネイションだけに終わり、実践では何が起きるのかが学べないわけです。実践演習活動は、受講生達が自身に付いての発見及び、実践演習活動を通して悲喜交々な実体験こそがアクテイブ・ラーニングの神髄であると判断、決断致した次第です。 

文責:河田弘道 (中央大学 総合政策学部)

略歴

河田 弘道(かわだ・ひろみち)/中央大学総合政策学部客員教授

スポーツ・アドミニストレイション論(競技スポーツの経営、指導、運営・管理)、スポーツ科学、スポーツ心理学、1947年徳島県生まれ、日本体育大学卒業、72年オレゴン大学、76年ブリガムヤング大学(BYU)大学院修士課程(MS)終了後、同大学競技スポーツ部門(Athletic Department)コーチ、監督兼スポーツアドミニストレイターとしてまた、体育学部(Physical Education Department)専任講師を兼務。

実践キャリア:野球、フットボール、器械体操、バスケットボール、バレーボール、等々日米大学スポーツの交流の先駆者たらんとし積極的に活動。米国オリンピック委員会(USOC)と日本オリンピック委員会(JOC)との橋渡しの役割を担う。

77年度より米国大学専任と西武鉄道社長室、堤義明氏秘書を兼務。社会人プリンスホテル野球部創設と西武ライオンズ球団創設に立ち会う。80年には、グループ企業の取締役として野球事業・特命担当、この間、プリンスホテル野球部都市対抗出場。82年西武ライオンズのリーグ初優勝及び日本シリーズ優勝。84年(株)SPI(競技スポーツの運営・管理会社)設立。同代表取締役就任。

85年(株)日本電気NEC SPORTS~ 2005年春まで(20年間)スポーツ・アドミニストレイターとして陣頭指揮を取る。 8競技種目

87年世界陸上選手権大会ローマ及び91年東京大会のホストテレビ局オフィシャルコーデイネイター、各種国際マラソン大会、室内陸上、スーパー陸上大会のオフィシャルコーデイネイターを務める。  94年、東京読売巨人軍編成本部付AD兼監督補佐として当時の長嶋茂雄監督に4年間帯同、97年12月退任する間にメイクミラクル、メイクドラマという壮絶な球史に残るベースボールアドミニストレイションを実践・完結した。

2005年9月から20113月迄:中央大学理工学部、総合政策学部客員教授として、スポーツ・アドミニストレイション、スポーツ科学の講義を持ち、それに付帯する河田ゼミで実践演習活動に注力。(中央大学広報室)20134月から20173月迄:東京国際大学 経済学部客員教授として在籍。

YOMIURI ONLINE 読売新聞社 企画局http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20101028.html 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル、KファイルNews

お知らせ:日本の大学(中央大学、総合政策学部)に初めてスポーツ・アドミニストレイションの講義授業・実践演習活動を紹介しました当時のコンセプトを紹介させて頂きました。如何でしたでしょうか。嘗ての河田ゼミ生達は、今日日本を代表する会社、企業、社会の第一線でぶれる事無く活躍しています。年月の経過は早いものです。次回は、その実践演習活動の模様を予定致しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


      スポーツ・アドミニストレイター

日本にスポーツ・アドミニストレイション論

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

読者からの便り

河田先生

昨日までの夏日とは打って変わって今日は肌寒いくらいの一日で御座いました。さて、NO.177拝読致しました。先週先生がブログで取り上げておられた憲法9条や日米安保等のテーマは反響が大きかった様で御座います。御紹介されていた読者の感想及びそれに対する先生の御返信にも熱意を感じます。

今回はまたテーマを一新されて学校法人制度改革について御執筆をされていましたが政界・スポーツ界・教育界と先生のブログで考察されるテーマの幅は広大です。本文中で言及されておいでだった「学校法人ガバナンス改革会議」につきましてはその存在自体、寡聞にして存じませんでした。現在先生のKファイルにアクセスが集中している上に海外からのアクセス件数も増加しているとの事で、今後の更なる御活躍を御祈念申し上げます。

それでは失礼致します。気温の変化が激しい時期で御座いますので体調管理に御留意下さいませ。 読者より

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筆者からのお知らせ

日本の大学、大学法人の不祥事、事件に伴い文科省庁は、重い腰を挙げての諮問機関、分科会、会議を約4年間の歳月を費やしガバナンスの改善、改革に乗り出しました。KファイルNO.173NO.177では、文科省庁の成果に対する報告、疑問と私見を述べさせて頂きました。しかし、私立大学、大学法人側からの強い反発があり、もろくも強い姿勢で臨もうとした「ガバナンス会議の提言書」でありましたが、何度も修正に修正を重ねて、最終的にはあまり変わり映えのしない「緩んだ」内容の提言書を基に、今国会(20224月、5月)に提出する運びとなった次第であります。

結論的に申し上げると日本の教育行政機関には、毅然とした高潔で強い倫理観を持ったリーダーが居ない為か、この程も私大側から強い反論があると文科省庁は直ぐに腰砕けを起す体質を露呈しました。これも文科省庁から私大への天下り体質(職安)の実態を先ずクリーンにする事が先決なのかも知れません。

この様な環境では、いつまで経っても、ガバナンスを遵守するための「罰則規定」等明記されるはずもなく、明文化できない抜け道だらけの法文を作成をせざるを得ないガバナンスであるようです。此れでは、他の省庁と同類の様です。

 

この度は、少しフレッシュで建設的に筆者が日本で初めて「スポーツ・アドミニストレイション論」を大学講座に設置し、講義授業でスタート致した時の様子をご紹介いたします。また、その講義授業に付帯しました実践ゼミを通しての「スポーツ・アドミニストレイター」の必要性に付いての活動と成果をご紹介させて頂き、読者の皆様を大学キャンパスでの河田ゼミでのポジティブな学生感を味わっていただけますれば幸いです。読者の皆様は、河田ゼミ生になって頂き思考して下さいます事を期待いたしております。

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目次

KファイルNO.178:懐かしい中大河田ゼミ生達との実践演習

中央大学スポーツの変革(CHANGE

初めに

1.中大スポーツに光あれ!

①日米の大学スポーツにおける光と影

②講義科目としてのSAD

③大学は、競技スポーツの趣旨・目的を明文化すべし

④学生選手の意義、目的とその使命を明確に

2.中大での河田ゼミスタートの起因と5カ年計画

契約期間中に何が出来るか決断

①テイーチングとコーチングの区別

②スポーツ・プロモ活動を通してSADの神髄に触れる

 

 

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無断転載禁止           毎月第二、第四木曜日 公開予定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

125周年記念中央大学リレーマラソン 「襷」        

写真:北川外廣志氏提供

 

             信頼と絆

            中大河田ゼミのモットー

 

中央大学スポーツの変革(CHANGE

初めに

読者の皆様からは、日本の大学に於いて学生達にどの様な講義、ゼミ演習活動及び指導をしていたのかを紹介して欲しいとのご要望が他大学の教職員、学生達から筆者にありました。そこで大学スポーツのシリーズの最後に紹介させて頂く事に致しました。

 

日本の大学に於いて講義授業に付帯した実践河田ゼミ活動は、強い「信頼と絆」をモットーとしてスポーツ・アドミイストレイションを机上の論理のみならず、担当教員の長きにわたる実践キャリアを基に何かを会得する事を趣旨、目的と致しました。個々のゼミ生達は、実践演習を通してその一端を肌で感じる事が先ず大事と位置付けました。この度は、第一弾で「中大スポーツに光あれ!」、第二弾「河田ゼミ第一期生、二期生、三期生の実践成果と結果」、そして第三弾では、「ゼミ生達の生の体験記」の一例をご紹介します。読者の皆様もご一緒に河田ゼミ生になって戴けたら幸いです。

 

筆者は、2005年秋から中央大学に招かれスポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学を日本の大学で初めて講義・授業、実践ゼミ活動をスタート致しました。この様な機会を提供して頂きました中央大学には、心より感謝とお礼を申し上げます。そして、日本のスポーツ界にスポーツ・アドミニストレイション(略:SAD)を導入した明確な足跡を大学に残せたことは、今後我が国のスポーツ界に寄与できることを確信しています。

 

此の事が後に、文科省(スポーツ庁)から各大学にスポーツ・アドミニストレイションの重要性とそこで必要なスポーツ・アドミニストレイターを置くよう指示、指導がなされ多くの大学で現在肩書だけのスポーツ・アドミニストレイターを置いている次第です。その大多数は、スポーツ・アドミニストレイション、アドミニストレイターが何たるかも学んだことも実践した事も無いフェイク教員・指導者であるのが悲しい限りです

 

米国より帰国後は、あっという間に35年間が過ぎてしまいました。

日本国内に於いてもスポーツ・アドミニストレイションのプラクテイカルな経験、体験を長くして来た中で、筆者は、日本の競技スポーツ及び、スポーツ・ビジネス、プロモーション、マネージメント、等々を含む分野に於けるスポーツ・アドミニストレイションの必要性を強く肌で感じた次第です。

 

そこで、将来を担う若者達が集う大学と言う教育現場でスポーツ・アドミニストレイターの可能性とその魅力、必要性を説き伝え、指導する事の重要性から学問として研究、そして実践を通して成果と結果を証明するご縁を頂きました。

中央大学では、限られた時間内でどれ程の成果と結果が出せるか、どのような学生達が真剣に取り組み、社会に輩出できるかに挑戦させて頂いた次第です。

Kファイルでは、河田ゼミの厳しい環境の中で活躍、学んだ全ゼミ生の真剣な情熱をぶつけて挑んだ日々の足跡をご紹介させて頂きます。それは、日々壮絶なエネルギーを燃焼させたゼミ生達の足跡です。

 

本ご紹介内容は、当時中央大学広報室より大学時報に掲載する目的で原稿をリクエストされ、提供した原稿を基にしたものです。また本掲載原稿は、大学広報室を通じて読売新聞社のYOMIURI ONLINEにも掲載され当時既に公開されました。http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20101028.html 

また、朝日新聞社の教育欄にも原田記者(女性)により複数回掲載されました。

一期生、二期生、三期生(各3年間)の河田ゼミ生が、日々全力で取り組み達成した卒業学年での成果と結果を読者の皆様にご紹介出来ます事は、担当教員としての誇りであります。ご笑読下されば幸いです。現在社会の第一線で日々活躍している嘗ての河田ゼミ生達の健康と多幸を心より祈っている次第です。そして最後に優秀な中大生に出会えたことに感謝致しています。

 

河田 弘道/中央大学総合政策学部 客員教授

専門分野 スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学

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第一弾:

1.中大スポーツに光あれ!

①日米の大学スポーツにおける光と影

 

2005年9月、本学理工学部(後楽園キャンパス)において、最初にスポーツ科学の授業を担当させて戴きました(Gファイル、長嶋茂雄と黒衣の参謀、文芸春秋社、著武田頼政でもご紹介)。翌年4月からは、多摩キャンパスにある総合政策学部の客員教授に就任。スポーツ・アドミニストレイション論(総称:SAD, Sports Administration)を講義科目とし、その付帯ゼミ(FLPスポーツ健康科学プログラム:FLPは、全学部垣根を超えた専門性の高いゼミ演習です。各学部2年生から選考基準をクリアーした学生が履修できます。毎年多くの学生達が河田ゼミを希望してくれましたが、全員を受け入れられたわけではなかった事が中大に於いての唯一の心残りでした)を担当する事になりました。

中大キャンパスは恵まれた素晴らしい自然環境の中にあります。米国生活が長かった私にはその環境を有効に活用していないように見え、もったいなく思えました。

 

日米での大学競技スポーツの最大の違いは、アメリカの大学競技スポーツが明確に「教育の延長線上」と位置付けられているのに対し、日本では「学生の自治活動」という曖昧でグレーな点にあります。前者は、「フェアネス」を基軸に厳格な「ルール」を定めています

例えば、アメリカでは学生選手が大学を代表する対抗競技に出場する為の出場資格には、大学生として維持すべきGPA(学業成績の判定基準)の最低限の数値がルールブックに明記されています。これに違反した学生選手、指導者、及び大学管理者に対する重い罰則も明記されており、実際にペナルティーが課せられます。また大学スポーツは、興業(ビジネス)も行う点で違いがあります。

 

日本の場合は、「学生の自治活動」と位置付けられているがゆえに全てにおいて不透明で中途半端なアドミニストレーションが絶えないのが実情で、その点で、残念な思いがしてなりません。日本の大学スポーツ及び競技スポーツのありかたに新しい視点が必要であると思います。その為にも、SADの観点から、今後明るい未来を見据えた大学競技スポーツを再考していく必要があると思いました。

 

②講義科目としてのSAD

 

今日我が国の大学では、スポーツ・ビジネスマネージメント、スポーツ・マネージメント、スポーツ・マーケテイング、等々と称される学科、科目をよく目にする時代になりました。

SADは、これら「専門分野、部門、部署をトータルマネージメント(統括、指導、運営・管理)する行為の総称である」と考えて戴けるとわかりやすいと思います

本スポーツ・アドミニストレイション(略SAD)の講義授業、付帯ゼミは、日本に於いて唯一最初に開講致しましたのが、中央大学、総合政策学部です。

 

既にスポーツ先進国では、体育(Physical Education略称:PE)という言葉を見聞きすることが難しくなっています。我が国の大学においても近年段々とこの表現を変更する大学が増えています。特に体育と競技スポーツは、本質的に対極に位置するもので、本来体育と競技スポーツは混同されるべきではありません

 

スポーツは、専門的に、①スポーツ・リクレーション&レジャー、②スポーツ健康医科学、③競技スポーツ、④観るスポーツの4分野に大別されます。

スポーツ・マネージメントは、こうした概念のスポーツに、マネージメントという「手」を加える事により新しい「ソフト」を生み出し、新しい「生命」をもたらすものです。よってこの分野、部門は、スポーツを生産する為に重要不可欠な要素となります

 

③大学は、競技スポーツの趣旨・目的を明文化すべし

 

本来、大学競技スポーツは、大学教育の延長線上に位置するべき重要な意義、目的を有すると考えられます。即ち、大学は、アカデミックな場であり、競技スポーツは、競技活動を通して人が共存共栄して行く為に必要な「フェアネス」を学び醸成する場でもあります。このことからも、大学競技スポーツに参加する大学は、共通の意義、目的、使命を「明文化」する事が必要です。

その為にも日本全国の大学競技スポーツを統括運営、管理する組織団体の設立が急がれます。近年文科省庁が旗振りで日本版NCAAを作るんだとNCAAが何なのかも理解できていない状況でただ他国の組織・団体名を借りた花火であったようです。しかし、いつの間にか「大学スポーツ協会」なる組織を設立したようですが、大義もルールBookも存在しない組織・団体では、背骨の無い名前だけで機能する前に休眠同様な中身の様です。勿体ないですね。此れも真のスポーツ・アドミニストレイターが居ない証であります

 

次に、大学教育の本質と競技スポーツのフェアネスを維持するためには、「ルールと罰則」を明確にし、これらを裁く利害・利権に関与しない「第三者機関の設置」が重要なのです。よって、大学スポーツが伝統的に盛んな中央大学にこそ、率先して大学競技スポーツのルールブックの必要性を発信してもらいたいと考えます

 

④学生選手の意義、目的とその使命を明確に

 

(1)大学競技スポーツの活動の意義・目的は、学生、教職員、卒業生だけでなく、地域社会にも共通の話題を提供し、関係者の心を1つにまとめるパワフルなツールとなり、これら関係者に還元されることにあります。また大学の士気高揚にも大きく貢献し、母校の名誉と伝統及びそのパワーを内外に誇示するスポークスマンの役割も担うことにあります。

(2)学生選手にとって、競技スポーツは、自己の身体能力と技術を発揮する場であり、それらの限界に挑む場なのです。また、人間形成においては、協調性、社会性を学び、母校のプライドとブランド力を高め、愛校心と連帯感を学ぶ場でもあります。このように学生選手にとっては、「心学技体」のバランスの取れた「志の高い人間を育成する場」であると言えます。

(3)学生選手の大学における使命とは、大学を代表するに値する模範となる事とともに、大学競技スポーツの意義、目的を遂行する実践者となる事です。

 

2.中大での河田ゼミスタートの起因と5カ年計画

契約期間中に何が出来るか決断

 

理工学部で講義を始めて半年余り、スポーツ専門学部のない中央大学で如何にして学生達にスポーツ活動と競技スポーツの必要性や重要性を指導できるか思案しました。そして、その結果、06年4月から総合政策学部の客員教授として5年間の任期中に実行すべき「5カ年計画」を作成、研究課題として実行に移したのです。スポーツ・アドミニストレイターの業務、使命は、与えられた期間に与えられた資産を如何に有効活用して、期待される成果と結果を如何にして導き出し、結論付けるか重要な任務が託されているのです

 

①テイーチングとコーチングの区別

 

講義授業のスポーツ・アドミニストレイションは、ティーチング(専門知識付与)の場と位置付け、付帯する河田ゼミは、コーチング(実学としての実践演習活動を通して個人の得意な潜在能力を導き出し、決して不得意を批判しない)の場としてバランスの取れたプログラムでスタートしました

 

本学における河田ゼミのスポーツ実践演習活動が、スポーツにあまり興味を抱かない人の多い中で、将来の中大スポーツの発展になくてはならない、地道であるが必要不可欠な環境作りの第一歩と位置付けたのです。また、ゼミ生達には、本実学を通して知識の付与のみでは決して体験出来ない個人、集団、組織に関わる人々の思考を体感し、自分達の思いを理解してもらう為にはやはり相手の言い分にも耳を傾ける事の重要性に気付き、社会におけるフェアネスの大切さと実践活動を通して学び会得して欲しい事を伝え続けた次第です。

SADの基盤は、フェアネスにあり、我が国のスポーツ界に必要な次世代のスポーツ・アドミニストレイターに継承し発展して行って欲しいという願いでスタートしました

 

②スポーツ・プロモ活動を通してSADの神髄に触れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


河田ゼミは、履修ゼミ生が多く個々のゼミ生達に十分な実践演習活動の機会が行き渡る為にも大きなプロゼクトが必要であると、最終的にスポーツ・プロモーション活動に着手する事にしました。

河田ゼミが中大競技スポーツに関わる事を課題、テーマに選んだ理由は、履修学生達の身近に存在する話題であり、課題の成果を求めるに当たり中央大学及び、大学競技スポーツにも貢献でき且つ関係者にゼミ活動の実践成果を即還元できるためでした。それはまた、机上の論理を中心とする演習活動だけでは、イマジネイションだけに終わり、実践では何が起きるのかが学べないわけです。

実践演習活動は、受講生達が自身に付いての発見及び、実践演習活動を通して悲喜交々な実体験こそがアクテイブ・ラーニングの神髄であると判断、決断致した次第です。 

 

文責:河田弘道 (中央大学 総合政策学部)

略歴

河田 弘道(かわだ・ひろみち)/中央大学総合政策学部客員教授

スポーツ・アドミニストレイション論(競技スポーツの経営、指導、運営・管理)、スポーツ科学、スポーツ心理学、1947年徳島県生まれ、日本体育大学卒業、72年オレゴン大学、76年ブリガムヤング大学(BYU)大学院修士課程(MS)終了後、同大学競技スポーツ部門(Athletic Department)コーチ、監督兼スポーツアドミニストレイターとしてまた、体育学部(Physical Education Department)専任講師を兼務。

 

実践キャリア:

野球、フットボール、器械体操、バスケットボール、バレーボール、等々日米大学スポーツの交流の先駆者たらんとし積極的に活動。米国オリンピック委員会(USOC)と日本オリンピック委員会(JOC)との橋渡しの役割を担う。

77年度より米国大学専任と西武鉄道社長室、堤義明氏秘書を兼務。

社会人プリンスホテル野球部創設と西武ライオンズ球団創設に立ち会う。

80年には、グループ企業の取締役として野球事業・特命担当、この間、プリンスホテル野球部都市対抗出場。

82年西武ライオンズのリーグ初優勝及び日本シリーズ優勝。

84年(株)SPI(競技スポーツの運営・管理会社)設立。同代表取締役就任

85年(株)日本電気NEC SPORTS~ 2005年春まで(20年間)スポーツ・アドミニストレイターとして陣頭指揮を取る。 8競技種目

世界陸上選手権東京大会

87年世界陸上選手権大会ローマ及び91年東京大会のホストテレビ局オフィシャルコーデイネイター、各種国際マラソン大会、室内陸上、スーパー陸上大会のオフィシャルコーデイネイターを務める。  

94年、東京読売巨人軍編成本部付AD兼監督補佐として当時の長嶋茂雄監督に4年間帯同、97年12月退任する間にメイクミラクル、メイクドラマという壮絶な球史に残るベースボールアドミニストレイションを実践・完結した。

2005年9月から20113月迄:

中央大学理工学部、総合政策学部客員教授として、スポーツ・アドミニストレイション、スポーツ科学の講義を持ち、それに付帯する河田ゼミで実践演習活動に注力。(中央大学広報室)

20134月から20173月迄:

  東京国際大学 経済学部客員教授として在籍。

YOMIURI ONLINE 読売新聞社 企画局

http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20101028.html 

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル、KファイルNews

お知らせ:

日本の大学(中央大学、総合政策学部)に初めてスポーツ・アドミニストレイションの講義授業・実践演習活動を紹介しました当時のコンセプトを紹介させて頂きました。如何でしたでしょうか。嘗ての河田ゼミ生達は、今日日本を代表する会社、企業、社会の第一線でぶれる事無く活躍しています。年月の経過は早いものです。次回は、その実践演習活動の模様を予定致しております。

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