KファイルNO.208:特別寄稿 安藤優子氏と椙山女子学園大のデキレース

 

KファイルNO.208:特別寄稿 安藤優子氏と椙山女学園大学のデキレース

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安藤優子氏の椙山女学園大学(教育機関にやらせは必要か?)

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

スポーツ・アドミニストレイター

 河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 安藤優子客員教授 椙山女学園大学に於ける前期授業の後始末

Kファイルは、報知新聞社記事、テレ朝報道記事に対するコメントを中心に述べさせて頂きます。同規模の私大の経営者、管理者が近年やたらとテレビタレントに教授職の肩書を安売りする理由を読者の皆様が理解して頂ければ幸いです。 

筆者は、安藤優子氏(椙山女学園大学、客員教授)の前期の様子を本報知新聞社記事、及びテレ朝報道記事を通して拝読しました。報道各社のいい加減な取材による報道に疑念を抱いた次第です。その理由は、真面目な取材をしたうえでの報道ではないのでないかと強く感じた次第です。この報道、記事が何を根拠にされているか不思議に思わざるを得なかったのです。 

安藤氏は、確かこの春から名古屋市にある椙山女子学園大の客員教授として就任され、マスメディアを利用しての大々的な発表が成された事を記憶しています。HP等によると、当該女子大学は、来年度から複数学部の改変を始める予定で、現在の「国際コミュニケーション学部」改め、外国語学部における広告塔として安藤氏を一年前からリクルートされたものと理解されています。学校法人椙山女学園(名古屋市千種区)椙山泰生理事長(56)と椙山女学園大(同)黒田由彦学長(65)の新体制で2022年より経営、運営がなされている私立女子大です。 

この度の報道、記事では、以下の様な記事が報道されています。

内容:

椙山女学園大学国際コミュニケーション学部客員教授を務めている安藤さん。この日、「前期講義終了!みんな大切な大切な学生たちです。夏休みにもかかわらず熱心に耳を傾けてくれたみんな!ありがとう!#椙山女学園大学#比較文化論#若い力」とつづり、学生との集合写真をアップした。

 この投稿にフォロワーからは「安藤さん素敵な笑顔で…」「皆さん良い表情されてますね」「優子さん、学生の皆様、前期講義お疲れ様でした」「たのしそう」といった声が寄せられている。報知新聞社 826日配信記事より、、安藤優子“教授”、前期講義終了を報告「新米教師を助けてくれ ...https://news.tv-asahi.co.jp>エンタメ2023/8/27 -椙山女学園大学国際コミュニケーション学部の客員教授を務めているキャスター・安藤優子氏(64)26日、インスタグラムで前期講義の終了を明かした。

筆者の見解

筆者は、新聞、TV報道が実態とは異なるのでないかと思えてならないのです。このような報道、記事のソースは、何処から来ているのかその目的は何かに興味を持ちました。しかも教育、社会ではなく、「エンターテインメント」カテゴリーの記事だそうです。これが日本の小、中規模の私大の経営の実態を物語った一場面の様に思えてならないからです。この様な実態の私大は、小生が一時期お世話になった私大に於いてもこの大学より遥かに教育機関に有るまじき教員採用が成されているのを身近に体験したのが思い出されます。

本女子大では、学部改変が成され広告塔が必要となり安藤優子氏の招聘に動いたのが真相のようです。しかし、派手に招聘告知を行い前期の講義、等を任せたところ、順調にそうは行かなかった様子が伺えます。まさに、本人自らの「前期講義終了!」という喜びの声の第一声がその状況を表現せざるを得なかったと理解する方が正解かも知れません。つまり、前期の授業回数が足りないから、猛暑酷暑の中、「集中講義」を開講することになったのではないでしょうか。115回ある講義で東京から名古屋まで毎週、教えに通うことが難しく、足りない分を夏季集中講義で補ったとしても、不思議なことではありません。しかし、マスメディアの本取材、報道には、集中講義に至る実態とその理由の取材を怠り、単に安藤氏のインスタグラムを紹介するだけと云わざるを得ないお粗末な内容表現であったと思われます。昨今の大学生は、資格取得など、余程の目的や事情がない限り、夏休みの真っただ中に通学定期もないのに、集中講義を聞きに大学まで通うことは、まずありません。 

実際、漏れ聞こえる所でも、安藤氏が所属する学部では集中講義のあるこの講義に最初はなかなか学生が集まらなかったようです。だとしても仕方ありません。学生たちは、そもそも安藤氏とはどのようなことをした人なのかをまったく知らないからです。それに慌てた大学教学、新理事長は組織的な協力を得て授業実施に足る履修生をかき集められたことでしょう。この様な実態では、夏休み中の学生達に取っては知らぬうち安藤優子氏を美化、宣伝する為に、集中講義にも参加していたわけでそのように協力的な学生達への対価がマスメディアへの登場ということになるのでしょうか。

筆者の私見

当の本人の安藤優子先生は、大学教学、学部のゼミ担当等の教員達のご苦労を知ってか、しらずか、いずれにしても集中講義後に、あのような「お目出たい報告」をSNS(インスタグラム)、マスメディアに披露出来る図々しさが特徴の様です。このようなお方の資質は、教育者には程遠いものであり、教育界よりは、下村博文氏、萩生田光一氏、小池百合子氏のように政界で泳がれた方が合っているのではないでしょうか。

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」出版社 文藝春秋 著 武田頼政

   Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:NO.207号に続き特別寄稿としてNO.208号を掲載させて頂きました。私大関係者には、皆様方の職場だけでない事、学生と父母には我が子が何処の大学の誰に指導を受けているのか、その私学が理念に沿った経営、指導、運営、管理を誠実に遂行しているか否かを真剣に考え、選択の時期が来ている事を述べさせて頂きました。

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