Kファイル╱スポーツ・ドクトリンNO.310:佐々木郎希投手25歳ルールの抜け道とロッテ球団とNPBの沈黙

Kファイル╱スポーツ・ドクトリンNO.310:佐々木郎希投手25歳ルールの抜け道とロッテ球団とNPBの沈黙

無断転載禁止               320日 木曜日 公開



河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness公正

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

読者からの便り

河田様

長文のブログですが、一気に読ませていただきました。孫さんの生き様には感銘を受ける点多く、もっと知りたいと思い図書館で『あんぽん』を借りてきました。河田様の幅広い知識、経験、交友関係などいつも感心させられていますが、Gファイルとか『世間に物申す』といった執筆活動に今一度注力されては如何でしょうか。いつも本当に貴重なお話ありがとうございます。Kファイル愛読者より(元大手商社、役員)

河田様

NO.309大変関心を持って拝読させていただきました。いつもながらの情報源の豊かさと鋭い洞察力・観察力に満ちたブログの著述に敬意を表します。特に孫正義さんの原点についての詳細な紹介をいただき、あらためて孫氏の強烈な個性と根性そして経営とビジネスでの斬新な姿の源流を知ることができました。偉大で尊敬できる方ですね。これから日本の経済界そしてスポーツ界にも益々影響力を発揮されることが期待できますね!ここのところの寒気に震えていましたがもうすぐ弥生の三月、温かな本格的な春が訪れますね。一万字を超えるブログを制作するエネルギーの持ち主はいよいよエンジン全開、これからも楽しみにしていますよ。古い友人より(元IT大手企業役員)

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目次

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.310:佐々木郎希投手25歳ルールの抜け道とロッテ球団とNPBの沈黙

無断転載禁止

主権を失くした哀れなNPB

先ず初めに

.日本のTV、マスメディアの本件に関わる論調

■MLBに於ける25歳ルールとは何?

2025年新年を迎えてのマスメディア論調に変化が

■本命をぼかす為のカムフラージュ戦略か

.MLBに選手が加入できる方法は、

1.MLBルール

2.NPBルール(日本プロ野球機構)

.ロッテ球団は何故沈黙するか

■佐々木投手の癖は既に高校時代に形成されたか

■ロッテ球団は何故佐々木を獲得したのか

■重要問題プロ球団としてのコンセプトは如何に?

.マイナー契約選手が飛び級でMLB契約できる裏技

MLBのマイナーリーグ契約の趣旨目的は

MLB経営者達の利権確保の知恵

■大谷翔平選手が佐々木郎希選手にWBCで裏技伝授か

 国際ボーナス プール制度のメリット

 MLB志望の若者達の今後

まとめ

  結論 

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.310:佐々木郎希投手25歳ルールの抜け道とロッテ球団とNPBの沈黙

無断転載禁止               2025320日 公開

主権を失くした哀れなNPB

先ず初めに

 MLBへの入団に関するルールは、日本の野球ファン、国民社会のみならず米国の業界、ファン、社会においても同様な疑念と問題が生じています。その問題の要因は、その時々の関係組織、団体の利害と利権が絡み複雑化したトリッキーなルールに変更され歪められている事です。此のことは、老若男女を問わず大事な野球ファン達を惑わす主たる要因となっているのは確かなようです。

米国のプロ野球の関係組織、団体は、メジャーリーグベースボール(英語: Major League Baseball、略称: MLB)で、アメリカ合衆国、及びカナダ所在の合計30球団により編成されています。ナショナルリーグとアメリカンリーグの2つのリーグの共同事業機構となってMLBを支えています。MLBは、両リーグの統一的運営、指導、管理を行っています。

そして、MLBと肩を並べた権力を有するのがMLB選手組合です。また、この選手組合は、MLBのエイゼント(代理人)資格のライセンスを発行しているパワフルな機関でもあるのです

片や日本に於けるプロ野球に関するその組織、団体は、一般社団法人日本野球機構(英語: Nippon Professional Baseball Organization、略称:NPB)が、日本プロ野球のセントラル・リーグ及びパシフィック・リーグを統括する一般社団法人です。日本のプロ野球は、この日本野球機構が統括し運営、指導、管理をています。そしてMLB同様に日本プロ野球選手会なる組合を擁していますが、残念ながらMLBPlayers Unionとは、全く比較対象にもならない非力な組合であるのが残念です

この野球界の利害、利権が絡んだ副産物の一つとして、この度の佐々木郎希投手のような逸材の理不尽な行動、判断により、疑念と問題がクローズアップされたのです。此れは、佐々木郎希投手が初めてこの複雑化された裏街道を利用したわけではありません。既に現在世界の野球界のスーパースターとなった大谷翔平選手も嘗てロサンゼルス・エンゼルス球団に25歳未満で入る手段として佐々木選手同様な手口を持ちいて成功した選手の一人である事は間違いありません。巷で囁かれているのは、佐々木選手は大谷選手にWBCで知恵を拝借したのだろう、と言われている所以なのかも知れません

著者は、これを機会に本KファイルNO.310を通じて、日本の野球をこよなく愛するファンは元より、Kファイル読者の皆様をはじめとする関係者、アマチュア選手、プロ選手達にプロ野球界の現実を理解して頂き、専門的な知識を蓄え、連日連夜TV、マスメディアから流される上辺だけの情報に惑わされることなく、確りと現実を理解して頂く為にスポーツ・アドミニストレイターの立ち位置で本件に付いての疑問と矛盾を書かせて頂きます。本Kファイルが少しでもお役に立てば幸いです。

.日本のTV、マスメディアの本件に関わる論調

MLBに於ける25歳ルールとは何?

若輩の佐々木郎希選手の心を動かした動機とは、

著者は、殆どの読者の皆様が思うのは何故佐々木郎希選手がMLB行きをそれ程まで急ぐのか、と言う事でなかったかと思われます。

これは、私の私見になりますが、佐々木選手の側に立つと日本国内のロッテ球団に所属していて、海外FAMLBに行く為の自由契約選手権利)権を取得できるのは、入団後1451軍所属して初めて1シーズンとして数えられ、これを9シーズンも我慢できないのが最大の彼の判断基準でないかと思われるのです。これは、また2020年に入団したシーズンは、殆ど1軍所属にあらず145日(1シーズン)もクリアーできない有様である事の現実を鑑みたのも、20歳の社会経験のない佐々木選手には無理からぬことなのかも知れません。彼の抱く夢と現実のギャップが大きくストレスとなったに違いありません。

そこで、入団時に既にポスティングの了解を球団側と合意できていたなら、ポスティングを何としても利用して、MLB球団と1日も早く契約できる方法とその手段を模索するのも自然な成り行きであったと理解できない事もありません。

彼の脳裏の奥底には、常に心を揺り動かす怪我に対する不安とそれに対するリスクが自分の夢を破壊する怖さが何よりも優先しネガティブな心理状態に追い込む性格の持ち主と相まってか、ロッテ球団退団の心境に激しく突き動かしたという仮説が立つ次第です。この深層心理は、先天的か後天的かに起因するものなのか、著者が信頼する古い親友の見解を今夏お聞きする予定に致しております。この臨床スポーツ心理学者は、実践経験が豊富で米国では第一人者の一人に上げられています。特にバスケットボールのスーパースターであった、あのマイケル・ジョーダンの心理カウセラーとしても有名で、今日も尚多くのアスリート達のカウンセリングに寄与されている素晴らしいスポーツ・サイコロジストです。

TV、マスメディアの優柔不断な論調

25歳までは、MLB契約は出来ない選手が、何故マイナー契約して25歳未満にも関わらずMLBの開幕選手登録ができる」、と言う論理が成り立ったのかを此れから検証して参ります。読者の皆様は、分かっている様な振りをしているだけの様で、実はこれが25歳ルールの裏にあるメジャーリーグ契約が出来る抜け穴があった事をご存じでしたか。マスメディがご存じでしたら既に報道されていたと思いますが、、、。

 日本の野球ファン、関係者、社会においてMLBでの「25歳ルールとは何か」は、マスメディアの報道によりある表面を理解されているかも知れません。しかし、TV、マスメディアは、このルールがある事しか説明をしていません。何故なのでしょうか。日本のTV、マスメディアは、昨年プロ野球シーズン中からロッテ球団所属の佐々木郎希選手のMLB行きに付いての論評を報道、掲載されて来ました。

その内容の殆どは、「佐々木郎希投手は、メジャーリーグに行く事を望んでも25歳ルールが在るのでメジャーでプレイは出来ない。マイナーリーグとの契約は、可能であるが25歳迄何故あと2年間もマイナーでプレイすることになるのにロッテでプレイすることをごねるのか」とこれが大半の論調であった事を読者の皆様は覚えていますか。

これ程迄ロッテ球団で投げる事に拒否反応をあらわにしたプロ野球ドラフト1位選手は、プロ野球界に居ましたでしょうか。それでは、何故ロッテに入団し契約金迄せしめたのか。契約金の意味を本人は、理解できていないのでは?ロッテとの間で何か密約があり、ロッテがその密約を履行しないのでごねるのなら理解できる。そうであるならそうと本人佐々木選手自身か、彼の裏に居る人物が表に出て来て堂々と説明できないのか。それ程の密約なのか素朴な疑問を持たれて当然です。私は、見識ある日本の野球ファン達が佐々木選手にはアスリートとしての魅力を感じないとの声をよく耳にするのですが、このあたりにその理由が在るのかも知れないと思うに至った次第です。

2025年新年を迎えてのマスメディアの論調に変化が

2025年新年を迎えるや否や、TV、マスメディアの論調は、佐々木郎希投手が多くのMLB球団と直接交渉を始めた事を紹介しました。そして、日本のマスメディアの論調は、同投手が多くの球団を訪れての面談ツアーの後半にはダルビッシュ・有投手が所属するサンディエゴ・パドレス球団に略確定したかの報道が踊り始めた記憶があります。これらの時期を境に報道された事は、この時の論調の大半が、今すぐにもメジャー球団と契約して即メジャーでプレイするかの如くの記事に移行し始めたのでした。

このように飛躍した記事が読者や視聴者を混乱させた大きな要因の一つでもあったのも事実でした。その理由として、マスメディアは、結論を急ぐためにその経過説明が欠落したがために筋が通らなくなり、読者、視聴者を置き去りにしたまま次の美味しいネタに走る手法が、ファンをより混乱へとミスリードした大きな要因の一つと思われました。確かに彼らの報道には、根拠に欠けていたのは事実でした。

このころからマスメディアの論調から「25歳までは、メジャー契約は出来ない」との当初のキャッチコピー報道が影を潜めた様子が伺われました。我々日本人は、疑問を持っても口にしないのが伝統的な美徳としているのか、或いは事実を知らなくとも知ったふりをするのは、日本人固有の美学が此処にも名残りをしているのかも知れません。

本命をぼかす為のカムフラージュ戦略か

佐々木郎希選手は、最後の訪問先に確か二度目のLA・ドジャーズ球団との面談があり、そこでドジャーズ入団を決めた次第でした。それまで米国の多くのマスメディアの論調は、本命ドジャーズ、次にパドレス、ブリュワーズを挙げていたのが大半でした。

ここで著者は、本ポスティング+マイナーリーグ契約の複合ルールに参戦した多くのMLB球団が大枚な経費を使って佐々木選手との面談をセットアップされ歓待されていました。米国のマスメディアには、佐々木側の本命球団を隠すための一つのカムフラージュ作戦が主たる目的と、他には佐々木の日本でのネガティブなイメージを腐食する狙いと、彼の日本のCMスポンサー向けの戦略の一つであると言われても仕方ないビヘイビアー(振る舞い)であったように映ったようです。しかし、佐々木選手の本命は、大谷選手が所属するLA・ドジャース球団と勘繰られない為、良い人柄の佐々木を演出する為の作戦であったのかも知れません。此のことは、既にKファイルNews Comment by Hiromichi Kawadaでは、FacebookXでコメントさせて頂きました。

佐々木郎希選手側がドジャーズ球団と契約する事を発表した後、佐々木を手厚く迎えて接待した多くの球団の経営陣達のご立腹は、正直ごもっともな感情であったと思います。彼らは、佐々木側のカムフラージュ作戦に乗せられたことを漸く知る事になったのだと思われます。

此の件を重く受け止めたMLBは、佐々木選手側とドジャース球団側を一応聴取した事に成っています。この事を境に米国の業界内に置いては、不誠実な佐々木郎希選手が定着してしまった感が否めなくなった様子は残念です

此れらのイメージを腐食する為には、LA・ドジャース球団で完全試合を早期に成し遂げるしか方法はあるまい。 

.MLBに選手が加入できる方法

1.MLBルール

   毎年7月に行われるMLBドラフトで指名され契約して入団する事。

条件:ドラフトを受けられる権利は、米国、カナダ、プエルトリコの国籍を有るするアマチュア野球選手である事です。

各球団の指名権利:前年度の勝率の低い球団からドラフト1巡目の1番目を指名する権利を有する。また、逆に前年度の勝率の高い球団は、ドラフト指名権が1巡目の29番目の最後の指名権が与えられている次第です。このことからドラフト順番の遅い球団が必要なドラフト順位の高い選手を獲得するためには、ドラフト順位と順番を買う事も出来るのです。それにより、ドラフト順位の高い球団は、この資金で国際フリーエイゼントのアマチュア選手を買って、力を蓄える手法を選ぶ球団も多く見受けられます。

 NPBのドラフト時の競合による抽選会などあり得ないのです。 

   毎年1月に行われる国際フリーエイジェント(略:IFA)に当たる対象アマチュア野球選手は、MLB翼下のマイナー契約が出来る事です。

但し、国際フリーエイゼント対象選手は、25歳以下で1月に17歳となるアマチュア選手である事となっています

これにより実力のある選手は、階段を登りながらMLB契約を結ぶチャンスを得られることに成るのです。 

   マイナーリーグ契約選手が飛び級でMLB選手契約できる裏技で入団する

これを使用して25歳未満であるにも関わらず、大谷翔平選手、佐々木郎希選手がポスティングを活用して、マイナー契約を果たし即MLBに昇格、契約した裏技が此処に潜んでいたのです。此れに付きましては、後ほど詳しく説明します。

2.NPBルール(日本プロ野球機構)

① 海外FA権を取得する事

海外FA権とは、外国の如何なるプロ野球組織の球団も含め、国内外のいずれの球団とも選手契約を自由に締結できる権利を意味する。

海外FA権を取得する為には、NPBに所属する球団に於いてシーズン中に145日一軍選手登録がなされた選手を1シーズンとみなし、合計9シーズンNPB所属球団に所属した選手にのみに与えられる権利です 

② ポスティング制度の活用(日本の場合)

ポスティングシステムとは、海外FA権を取得していない選手の海外移籍を可能とする制度の事です。その条件及び手順は、以下、、、 

1.      海外に移籍を希望する選手を所属球団は、NPBコミッショナーを通して、MLBコミッショナーにその選手が契約可能選手である事を紹介する。

2.      MLBコミッショナーは、翼下の30球団に上記NPBからの通達を告知(ポスティング)する。

3.      MLBコミッショナーから通達を受けた日から40日以内に、ポスティングされた選手に興味がある球団は、コミッショナーに対して金銭の入札をしなければならない。

4.      興味を示した球団が複数出た場合は、最も入札額の高い球団が日本球団との交渉権を獲得できる。

5.      MLBコミッショナーは、交渉権を獲得した球団と入札額をNPBコミッショナーに通達する。日本側の保有権を持つ球団は、拒否権を有する。

6.      MLB球団が選手保有球団と入札金額で合意に達した場合は、保有権を放棄する日本側球団に、その対価として入札金額の全額が支払われる。

以上がポスティングシステムの条件並びに手順です。

.ロッテ球団は何故沈黙するか

何故ロッテ球団は、佐々木郎希選手の保有権を持ちながらマイナーリーグ契約しかできないにも関わらず、ポスティングさせたのか。この判断と決断は、常識では考えられない事でした。ロッテ球団は、本件に付いても一切口を閉じたままです。この根拠は、保有権を持つロッテ球団はポスティングにより莫大な移籍金がMLBの指名球団から得られるのです。移籍金にロッテが不満ならNOを言えるのです。(例えば、Orixは、この度山本投手をLA・ドジャース球団に売却した為に約100憶円の移籍料を獲得)

本件に付きましては、日本国内のロッテファン、野球ファン、国民社会も非常に理解しがたい佐々木郎希選手の保有権を持つロッテ球団の態度である事です。このことは、米国のMLB関係者にとっても最大のミステリーの一つとしているからです。そのミステリーの根拠は、佐々木郎希選手を必要として20191017日のドラフト会議で1位指名をしたロッテ、楽天、西武、日ハムの4球団が競合し、抽選でロッテ球団が獲得権を得ました。その後、確かロッテ球団は、契約金1億円(これは日本球団の通常のドラフト1位に対する契約金金額)プラス年俸が支払われました

この事実によりロッテ球団は、佐々木郎希選手の保有権を有し同選手がFA権利(自由契約選手となる権利)を取得す迄、同選手は年期奉公(国内FA8シーズン、海外FA9シーズン)をしなければならないのでした

通常日本国籍のプロ野球球団への事務的な手続きは、NPB発行の「統一契約書」なる契約書に署名、捺印する事が義務付けられています。この統一契約書なる物は、著者の手元にも在りますが先ず選手が眼を通している事など無いに等しい代物です。先ず、虫眼鏡が必要で言わば生命保険に加入する際に手渡される契約書(定款)のような代物であるとご理解ください。勿論そこには、契約金料を明記する欄もありますが、そこに正直に明記するような事はありません。

いわば選手にとっても形式的な書面であり、大事なのは、NPB抜きで本人と球団が交わす「契約書か覚書」なるものが現実的な大事な球団と選手間の取り交わし文書なのです。此れを称して業界用語では、「サイドレター」と呼ばれる密約書類なのです。本来は、これに明記できない極秘メモがある場合は「念書」を交わす事もあります。

このように選手契約を完了したロッテ球団は、佐々木選手に対して初年度から1軍登録はしなかったと理解しています。通常ドラフト1位で獲得した選手は、即戦力として獲得しているのが日本球界の常識でありますが、どうもロッテ球団は、佐々木選手に対しては特別扱いの約束をしていたと思わざるを得ないのでした。

確か2シーズン目にちょこっと1軍登録して顔見せては、直ぐ二軍に降りて行く繰り返しが始まりました。この時の1軍監督は、井口資仁監督でした。同監督が1軍に上げて投げさせようと二軍での試合、練習を確認に行くと時として、佐々木選手は、今日は調子が悪いので投げられないと「言い訳」をしてマウンドを降りる始末であったのも事実の様です。このような振る舞いは、高校卒のルーキーが取るのは非常に稀であるのは確かです。

此れを見て井口監督は、不機嫌極まりない態度で二軍球場を後にした事が何度もあったようです。何故、佐々木投手は、プロ球団入団後もこの様な態度を取り続けたのか、いささかロッテ球団も現場のストレスをどの様にして、収束させたのか気がかりな所でした。佐々木選手がロッテに入団後、其れ迄1軍チーフ投手コーチであった吉井氏は、一軍を外れて総合コーチの肩書で1,2軍を巡回する業務不明な地位に置かれていましたが、佐々木入団に合わせてたかのように入団と同時に佐々木の面倒をみるコーチとして吉井氏に球団は預けた様子でした。

佐々木投手の癖は既に高校時代に形成されたか

このような佐々木投手は、プロ野球入団前の高校時代に既に類似した振る舞いを起こしていたのは、読者の皆様も野球通でなくともご存じであるかと思われます。2019年夏の高校三年生の夏の地区大会決勝戦での出来事は、佐々木郎希投手兼4番打者を全国区に名を轟かせた事件でした。

 それは、岩手県大会夏の決勝戦で花巻東高と対戦した時の出来事でした。佐々木投手は、前日の準決勝で一関工業高に対して129球を投げて完投して決勝に進出したのでした。

翌日の決勝戦に於いて、大船渡高校のエース佐々木の姿は、マウンドに立つ事は無かったのでした。結果は、大差で大船渡高2-12花巻東高に大敗でした。

当時の大船渡高の國保陽平監督は、佐々木投手を庇う発言を終始していましたが、著者は、どうしても納得いかなかったので確か当時Kファイルでコメントをさせて頂きました。それは、「佐々木投手は、ティームのエースであり、4番です。何故投打の要を夏の甲子園出場を掛けた大会の決勝で出場させなかったのか。或いは、本人が拒否したので出場させれなかったのか。前日の準決勝で129球投げた事に起因しているならば、何故決勝戦は4番で闘う姿勢を示さないのか。高校野球は、教育の一環ではないのか。監督の説明が真実で控の2投手にも機会を与えて挙げさせたかったなら何故前日の準決勝を3人で闘わせなかったか。そして、決勝で佐々木郎希投手を先発で立てて負けても悔いなし、ティームメイトも納得したと思います。しかし、最初からら監督が白旗上げては、ゲイム以前の問題です。或いは、佐々木投手は、前日129球も投げさせて、どこか故障したなら医療機関の診断書を大会運営側に提出して、処理するのが監督、部長の責任ではないか。健康上の問題であったとの発表は、大会運営側からの発表はなされていない」とのコメント致した次第でした。

しかし、著者のコメントが本人國保監督に届いていなければ無意味なので、監督と校長宛にお手紙を出しましたが、その返信はありませんでしたことを此処にご紹介致します。

本件に付いての真実は、本人佐々木郎希選手と國保陽平監督が知っているのも事実です。残念なのは、高校時代最後の事件がプロ野球界ロッテ球団在籍中にも日々起きていた事は、ロッテ球団にも重大な指導、管理上のプロ球団としての問題が在ったと論評させて頂きます

ロッテ球団は何故佐々木を獲得したのか

 この度の佐々木問題の根幹にあるのは、このような処理を佐々木郎希にするのであれば何故即戦力の筈のドラフト1位で1億も掛けて遊ばすような教育をし、何の説明もなくごね得を許したか。このような状態でMLBのポスティング制度の利用を何故許したのか、プロ球団として目標に沿ったベイスボール・アドミニストレイションとは言い難いと指摘されても仕方あるまい。プロフェッショナル球団の最高経営者は、公共性を持たせた地方自治体のスタジアムを使用してることからも県民、市民、社会、ファンに対する説明責任があってしかるべきだと思います。しかし、本件に付いて球団、最高経営者は、一切を語らずで沈黙したままです。また、これらの動向を見て見ぬふりを通したNPBの態度たるや何のための日本プロ野球機構なのか、コミッショナーなのかの職務、職責の怠慢を改めて問うべきではないのでしょうか。

重要問題プロ球団としてのコンセプトは如何に?

 何故ロッテ球団は、佐々木郎希選手を後2年間在籍させ25歳でポスティング制度を活用しなかったのか。此れは、最大の疑問なのです。

同じパリーグの球団のORIXは、山本投手を25歳迄保有して堂々とポスティングで送り出し、ORIXLA・ドジャース球団より移籍料として約100億円近い金銭で譲渡したのでした。これは、まさにプロフェッショナル球団のビジネスモデルです

また、ORIXは、現在MLBに於いて佐々木選手より高い評価を現在受けている宮城 大弥投手(23歳)を山本投手の後のエースとして在籍させて、ロッテの様な馬鹿げた事は行わず宮城投手には後2シーズン準備をさせて、ポスティングを利用して、山本投手より大きな契約で送り出す様です。

この様な事を鑑みましても、MLBの関係者及び担当マスメディア達は、ロッテ球団の所業に首をひねるのも最もな事に違いはありません。本件の真実を知る立場にあるのは、佐々木郎希選手とそのプライベイトの取り巻き、球団の最高経営者である事に間違いありません。この真実は、1つであり、時間と共にパズルの穴が突然に埋まる事に成るのかも知れません。このような1球団のベースボール・アドミニストレイションの欠落が球界全体のコンセンサスを崩壊させて行く起因となる事に違いありません。しかし、この事態に対して統括責任のあるNPBのコミッショナーが何の指導も事態の説明も球団、野球ファン、国民、社会にしなかった事が今後大罪となるような気がしてならないのは、著者だけでしょうか。

.マイナー契約選手が飛び級でMLB契約できる裏技

 いよいよこの度のKファイルNO.310の本題に入ります。前段に申し上げました内容は、此れからの本論を理解して頂く為の重要な予備知識であったと理解して頂けましたら幸いです。

著者は、この度本テーマを書くに当たり現役の古い親友でもあります米国の大手新聞社のMLB担当記者達とベテランのMLBのエイゼント(代理人)諸氏達に今日の米国内での実態を確認させて頂きました。それにより業界関係者が苦悩する様子と問題点が明らかに成りました。しかし、これらの問題は、MLBとは比較の対象でないNPBに於いても協約、規約、規則が甘味で運営、管理できていない日本プロ野球界の実態があるのも事実です。NPBは、この様な重要な問題に於いても「主権を持たない」ただのMLBに委託された組織団体のようです。

此れは、丁度IOC(国際オリンピック委員会)が、日本のオリンピックに関する諸行事を日本国内に於いて円滑に運営、管理する為にJOC(日本オリンピック委員会)に委託した関係に酷似と理解された方が分かりやすいかと思われます。MLBは、球団経営自身がビジネスであり企業である事から起きる問題もその処理、解決方法、手段も非常にダイナミックであるのが特徴です。片や、NPBに所属する球団は、親会社の財務支援を受けながらの親会社の宣伝広告が主な目的であるのとは異なるのです。

それらは、日本とは異なる超巨大なスポーツ・ビジネス産業に発展した今日に於いて、莫大な利害と利権の狭間で、「JasticeFairness」が歪められ、筋の通らないルールの抜け穴が網の目の様に存在し、人と組織が介在している事を認め合わざるを得ない実態を専門家達(米国MLB担当記者、MLB代理人)との意見交換に於いて矛盾が明らかになった次第です。

MLBのマイナーリーグ契約の趣旨目的は

此処でもう一度整理を致します。本KファイルNO.310で議論していますMLBに於けるマイナーリーグ契約とは、米国、カナダ、プエルトリコ国籍を持たない外国籍の野球選手を対象としたルールを意味していますMLBは、毎年7月にMLBドラフト会議が行われます。この会議に参加できるのは、米国、カナダ、プエルトリコ国籍を有するアマチュア選手のみです。

本参加国以外の満17歳以上のアマチュア選手は、「国際フリーエイゼント(略IFA)制度」として分類され、この制度は2026年迄存続するする事に成っています。よって、この制度の対象選手は、マイナーリーグ契約が出来る対象者なのです25歳未満のアマチュア選手は、MLBの契約が出来ないルールもご承知の通り現存しております。

ポステイング制度は、MLBドラフト対象国以外の外国のプロフェッショナル組織・団体(例、NPBKLB、等)に所属し、ポスティングの対象選手を有する球団が活用できる制度です。このような複雑且つトリッキーなルールが次々と出来た大きな背景にある理由があったのです。それが次にご説明するMLBMLB選手組合の対立抗争なのです。

経営者達の利権確保の悪知恵

このようなMLBに於ける野球ルールが煩雑化なった最大の理由は、「MLBは、長年国際ドラフトシステム」を提案して来ているのですがこれをMLB選手組合が同意しないがための「副産物」が、これら複雑怪奇なルールをMLB翼下の球団経営者達により、抜道権利を作成している要因が此処に在ったと理解した方が分かりやすいのです。

しかし、MLB選手会(選手組合)は、強烈に反対してこの提案が今だ棚上げになっている次第なのです。MLBが提案している事は、MLB30球団のオーナーの賛同を得ているという理解です。選手組合が反対する根拠は「選手会は、選手からティームを選ぶ自由な権利を奪い、収入の可能性を制限する事になる」として抵抗して来たのです。これによって、MLBの経営者側と選手会側の妥協点の産物としてこのような複雑化した内容のルールが交差しているのが実態なのです。

日本プロ野球界に於いては、本来NPBが球団、選手達に本MLBの選手獲得に関するルールを指導するべきなのです。しかし、NPBは、選手達に余計な情報を与えないという建前からNPB内にとどめているのだと思われます。しかし、選手の立場を擁護するべき選手会(組合)は、この重要で貴重なMLBの詳細のルールを選手達に何故教授しないのか、この存在すら情報が無いのかも知れません。

■大谷翔平選手が佐々木郎希選手にWBCで裏技伝授か

 今まで著者が説明して参りましたMLBに入団する為の数々の屁理屈ルールは、日本国内のNPBに於いても同様であります。

この度の佐々木選手は、先ず日本のルールから抜け出すための手段として抜道の多いポスティング制度を逆利用して所属するロッテ球団にごねる一手で押しまくったのでした。このようななりふり構わぬ押しの一手がロッテ球団の所属保有権から抜けだせたのかも知れません(此処では、抜け出したことへの是非は別にして)。其の後、MLBの国際フリーエイゼント(IFA,国際自由契約選手権)権を得て、MLBのマイナーリーグ契約を行いました。しかし、これでは、即メジャーリーグに昇格は不可です。

そこで、もう1つMLB経営者達には、「悪魔の手、Devil Hand」のルールが準備されていたのです。それが各球団のオーナーが認めている国際自由契約選手の中から最優秀選手に与えられる特別ボーナス資金「国際ボーナス プール」なる悪魔の手なる代物だったのです。このルールを使用できる選手は、経営者がこのルールを使える選手と認めた選手に限られるのです。勿論この制度にも多少なりともルールは、存在します。しかし、この最優秀選手とは、何も持って判断するかの定義は明記されず、あくまで各球団の最高経営者の主観に基づくようです。

国際ボーナス プール制度のメリット

 この制度を使用する選手、球団は、同指名選手のMLBのマイナーリーグ契約を終え、契約した球団のメジャー監督が同選手を春のキャンプに招待すると決断した時点で自動的にキャンプに参加出るのです。そして、参加中にメジャー選手枠の40人の中に入れる能力有と監督が認めた場合は、メジャーのメンバーに登録される次第です。そして、シーズン中毎試合ティームに帯同できる枠は、25名となっているのです。これにより佐々木郎希選手は、MLBの契約選手となるのです。但し、球団側は、マイナーリーグ契約をさせる為に国際ボーナスプール枠に入れて、40人枠に入れる事をリクルートの餌にする事は違反行為となるのです。しかし、これを本人が理解できる方法で間接的に伝えるても調査の方法は、難しいという事です。この度の佐々木郎希選手と面談した多くの球団は、この国際ボーナスプール枠で獲得する事を決断した球団であったと判断できるのです。

MLB志望の若者達の今後

此処で申し上げられるのは、日本の高校野球選手は自動的に卒業し満17歳を迎えれば、この国際フリーエイゼント制度の権利を得たと理解できます。そしてMLB側がこの制度を使用して、マイナーリーグ契約をして欲しいとオファーがあれば、本人の意思でNPBのルールに関係なく契約が出来ます。その契約時に私は、「国際ボーナスプール」選手として選ばれるか否かを確認した上でマイナーリーグ契約をするかどうかを判断するべきであると思われます。 

此処で気を付けなければならない事は、MLB側から国際フリーエイゼント対象選手に対して、当方とマイナーリーグ契約をするとあなたは、「MLB40人枠」を約束します、というリクルートは、違反行為として他球団から告発されることを忘れてはなりません。このように日本の高校生、大学生、社会人のアマチュアの野球選手には、米国MLBのマイナーリーグ契約のチャンスがあれば夢は、無限に広がるという理解です。自信の無い選手は、日本国内の野球界に留まる事をお勧めします。

まとめ

MLBの球団が欲しい選手は、ルールを拡大解釈しても獲得できるという事になっているという事の様です。この全ての規約、規定は、NPBも了解済であるという事です。NPBは、何故野球ファン、選手、国民、社会にこれらの情報を提供しないのでしょうか。

これでは、日本のプロ野球を代表するNPB(日本プロ野球機構)は、まさにMLBのファーム組織、団体の様相は今も昔も同じの様です。此処に於いても政治権力同様にNPBの主権はMLBのコミッショナー事務局に移行してしまった状態であるので、野球界に於ける格差も日米安全保障条約の協定の様相が思い出されます。

読者の皆様は、この矛盾したご都合主義のルールが常にMLBNPBの間で交差している事など興味も持たなかったのでしょうか。我が国のNPBの海外移籍ルールは、既に形骸化なりルールと実態があまりにも乖離していると申し上げて過言でありません。特にロッテ球団に於いては、このような佐々木郎希選手のような取り扱いをしてしまった事から取り返しがつかない、既成事実化してしまったので今後この手段で日本人選手が行動した場合、NPB、保有球団は規制できないという事に成りました

此のことから、著者は、国内の海外FA権は9シーズンをMLB同様に5シーズンに短縮すべきであると考えます。これにより国内のMLBを夢見る選手達に希望とチャンスを拡大させてあげる事により、子供達の野球離れを防ぐ一助にも繋がると思う次第です。もう1つは、外国人選手枠の撤廃を求めます。外国人ばかりの球団が日本プロ野球界に在っても良いのではないですか。現実的には、日本の球団には一球団に10名もの外国人を雇用している球団もあるのです。例えば日本のラグビー代表ティームは、既に日本人がマイノリティーでティームの大半がパスポートを貸し与えた外国人達なのです。それに対して日本国民、社会も何の異論も持たず、感じなくなっている事を読者の皆様も馴染まれているのではないのでしょうか。

著者の最大の疑念と矛盾は、国際フリーエイゼント(IFA)資格を得た選手達がMLBのマイナーリーグ契約を締結するに当たり、IFA資格の定義は「アマチュア」である事と明記されています。しかし、大谷、 佐々木両選手は、アマチュア選手ではなく、歴然とした「プロ野球球団所属選手」でした。このことは、ウインターミーティングに於いても議論されたようです。しかし、大谷選手のMLB入団の既成事実からもMLBのコミッショナー権限で佐々木選手をアマチュアーとしてMLBのマイナーリーグ契約を認めたという、スッキリしない利害、利権のきな臭さを残しているのも事実です。これでは、MLBにおいて「JusticeFairness」を抹殺した暗黒の時代に逆戻りした感は否めません。

これは、著者の私見として述べさせていただくなら、この度の佐々木郎希選手の行動を阻止できなかったNPB、ロッテ球団は数年前から注意を受けている「公共取引委員会からの独禁法に当たる」との注意に腰が引けているのかも知れません。何れにしましてもNPBは、本件を機会に毅然とした態度でMLBと正面から向き合い、双方の権益を主張した建設的且つフェアーな両国組織・団体の移籍に関する協定と罰則を明文化して、健全な日米協定を結ばれんことを切に願うしだいです。

結論

結論として、このようなMLBに於ける複雑怪奇な人身売買に関わるルールが平然と30球団のオーナー達の意向により捻じ曲げられていくその根底にある根拠は、ポスティング制度による莫大な金を日本選手が所属する球団に支払いたくない、との明らかな意思表示でもあるのだそうです。その為にMLB所属の経営者達は、25歳ルールが邪魔なので大谷翔平選手の成功からこの度の佐々木郎希選手に対する裏口ルートを容認した、「国際ボーナス・プール」なる経営者にとって都合の良い、デビルハンド(悪魔の手)なる手法を認め合いフィッシングして行く姿(権力)を見せつけているのだと思われます。

これらは、スポーツ・アドミニストレイターのやる事ではありません。此れがこの度の佐々木郎希選手の一件で明らかになった日米の野球界の恥部でありました。著者は、多くの米国の友人達(大手新聞社の担当記者達、多くのリスペクトされているMLB代理人達を含む)のご意見も集約させて頂きました。読者の皆様の個々の見識を元に評価、論議して頂き、日米野球界の発展に寄与して頂けるアイディアを行動を持って示して頂けるなら著者の微力な努力など大したことではありません。皆様の行動力を期待しています

此処で最後にご紹介します。米国のマスメディアに於いて、この度の佐々木郎希選手の取材でいつも同選手の口から出るのは、「言い訳」なのだそうです。そこで佐々木選手のニックネームは、「言い訳の郎希Excuse Rohki、言い訳プリンス」と命名されたんだそうです。著者は、少しニューアンスが異なるのではないかと思いますが、読者の皆様は如何でしょうか。佐々木選手が健康で怪我の無いMLBでの活躍を祈念致しております。頑張れ!郎希。 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、200610月発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

3月も12月に続き長文と成りましたので投稿・公開を1回とさせて頂きました。読者の皆様には、通常の毎月2,4週目の木曜日の公開を待っていて下さっている様子、ご心配して頂き多くの問い合わせを頂いております事に感謝申し上げます。今回も15000字と成りましたので、どうか何度かに別けられてご笑読下されば幸いです。

この度は、日本国内に於いて佐々木郎希選手の所属球団が何故25歳ルールを承知でポスティングでマイナー契約をさせたのか。何故、25歳以下はMLB契約が出来ないはずなのにMLB契約が短期間で出来たのか、等々の素朴な疑問を多くのKファイル読者が抱き、Kファイルのテーマにして欲しい旨の多くのリクエストを頂きました。これにより著者が理解している範囲の知識と経験、及び米国の現場で活躍しています大手新聞社担当記者諸氏、MLBのベテラン代理人達を交えて議論した結果を述べさせていただきました。読者の皆様は、パズルの抜け穴は埋まりましたでしょうか。

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