kファイルスポーツ・ドクトリンNO.315:特別編 戦後80年日本国・国民が失った最大の財産は

 

kファイルスポーツ・ドクトリンNO.315:特別編 戦後80年日本国・国民が失った最大の財産は

無断転載禁止


河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness公正

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

お知らせ

時事の話題から~

その1.漸く気付かれた「アイスバス」の効用

時事の話題から~

その2.D・トランプ大統領は戦争を止められなかった

■戦後80年日本国・国民が失った最大の財産は

著者の私見より

結論 

202587日 木曜日    公開

Kファイル/スポーツ・ドクトリンNO.315:特別編 戦後80年日本国・国民が失った最大の財産は

無断転載禁止

お知らせ

 猛暑・酷暑の季節お見舞い申し上げます。

Kファイル読者の皆様は、いかがお過ごしでしょうか。顔を見合わせると「お暑いですね」との挨拶は、日本文化の昔からのこの季節に慣れ親しんできた季語として懐かしく思い浮かびます。

著者は、この季節・時期(8月14日)から夏季休暇を取らせて頂きます。近年毎年この時期を迎えるにつけ気力、体力の衰えを年々感じざるをえないのが偽りのない現実です。この暑さの中雑用、雑務で日々格闘していますが、このあたりで今季は留め置こうと決心を致しました。

お休み中も時事の話題を見つけましたら、その都度FacebookXKファイルに掲載公開させて頂くかと思いますので、ご笑読頂ければ幸いです。 

本夏季の私的目標は、趣味のレベルのゴルフプレイでエイジシュート(18ホールを自分の年齢と同じスコアーで上がる)を完成したいと願うことでしょうか。この挑戦から自身にどれ程の体力と気力があるか、集中力の成果と結果を判断致そうと考えています。その日のコースのグリーンでのパット数が30を切れそうですと目標達成のチャンスがあるのではとの淡い期待を抱いております。その為にも約1カ月は、本気でショートアプローチとパッティングの調整が必要です()。近年の私のコースでの常用語は、「飛ばない、寄らない、入らない」が口癖で寂しい限りです。

この猛暑、酷暑は、これから長く10月の上旬ころまで続くと予測していますので、Kファイルの読者の皆様はくれぐれも油断なく、体調管理には十二分に気配りを怠りませんように祈念しております。これからは、小生の一番好きな近年の短い日本の秋の訪れを一日千秋の思いで指折り数えて参ります。

著者 河田弘道

時事の話題から~

その1.

漸く気付かれた「アイスバス」の効用

スポーツ・医科学の専門家達は、何故大学教育機関の講義授業でのみ論考に興じて、自然の摂理と実践に即した役立つスポーツ・医科学を競技者、指導者、社会に還元し、役立てようとしないのか。彼らにとっては、学問のための学問なのか、己の昇進のための学問なのか、と素朴な疑問を持たざるを得ません。著者は、このような大事なスポーツ・医科学に現場の誰もが疑問を持たないのが常々不思議でなりませんでした。本専門分野、部門の遅れは、日本のスポーツ界、競技スポーツ界のみならず、体育教育なる分野、部門に於ける進歩と発展が未だ遅れている大きな要因の根拠もここにあるのかもしれません。

先日は、NHKでしたかの番組、放送で本年度の高体連の大会(インターハイ)で、初めて競技の後で選手達に「アイスバス」を提供して、熱中症、疲労回復、傷害、障害防止に役立てるとの番組報道を見ました。

著者は、「いまさら何を報道しているのか」とNHKの取材番組とスポーツ医科学の関係者の常識の無さに呆れた次第でした。

この根拠は、著者が1994年に東京読売巨人軍の長嶋茂雄編成統括常務取締役兼監督 補佐に就任していました時に、既にその5月より東京ドームに於いて、試合終了後、練習後に「アイスバス」の効用を説き、球団の医療ティームに紹介し、導入していたのです。 

特にドームの日中は、人工芝の温度が高温になり選手達の疲労は半端でなかったのでした。米国に於いては、プロ球団のみならず大学に於いては1970年代から「アイスバス」の効用と活用はスポーツ・医科学の面から常識であったのです。この効用は、94年のメイクミラクル、96年のメイクドラマを完成する為の疲労、怪我の予防に於いて最後までどれほどの効果と成果があったかGファイルに今も記録されています。(本件は、2006年発売のGファイル、長嶋茂雄と黒衣の参謀、文芸春秋社 出版に詳しく掲載されています)

米国のスポーツ・医科学の研究による業界の進歩と実践は、片や我が国(日本)に於いては真逆な治療と称する行為が行われていたのには大きなショックを受けた次第でした。それらは、酷使した身体の個所をアイシングをしなければならないにも関わらず、それとは真逆に温めたり、捻挫個所をマッサージ、針をして治療と称していたのには、驚きを禁じえませんでした。読者の皆様の中にも思い出している方が居るはずです。競技スポーツ界の末端に於いては、今日もなお旧態依然の迷信的な医療治療と称する行為が行われている事から、指導者、競技者本人のスポーツ・医科学への学習が必要であることを著者はお勧めいたします。それは、自身の身を守る自衛手段でもあるからです。

本年2025年の7月のインターハイで「アイスバス」が使用されたとの事が物珍しそうに、それもNHKで報道されて視聴者が驚かれているとの事を知り、「これが日本のスポーツ・医科学」のレベルであると、、、小職が東京読売巨人軍で使用して、既に三十数年の年月が経った先月7月の出来事でした

 時事の話題から~

その2.

D・トランプ大統領は戦争を止められなかった

 トランプ大統領は、本年112日の大統領就任式の演説で、確か1週間でウクレイン、ロシアの戦争を止めると世界に公言しましたが、ロシアのプーチン大統領には、終戦、停戦の意思は無く、トランプ氏を利用しても自身の思惑を変革する事はありませんでした。そして、その後中東のイスラエルのパレスチナでのハマス撃退作戦が進行、ガザの民は最悪の事態を招いています。この事態に深くハマスを支援、関与するイランに対しては、ネタニアウ首相(イスラエル)はイランの核開発の疑惑を大義にイラン潰しの先制攻撃をつい先月開始、この攻撃に参戦を余儀なくさせられたのはほかでもないイスラエルの後ろ盾である米国のトランプ政権で、現在進行中であります。

これらの事は、トランプ大統領就任時の戦争を短期で止めさせると公言したことが、かえってロシアを有利にさせ、ロシア、中国の関係を緊密にさせ、北朝鮮は、プーチン氏と習近平氏両国の鉄砲玉として両国間を渡り歩き、生き延びて参っている次第です。これが世界の現実なのです。

■戦後80年日本国・国民が失った最大の財産は

著者の私見より 

互いの国が主義主張を勝手に言い争い今や侵略戦争が地球上のここかしこで日常のごとく始まっています。近年の国力強国の物差しは、核爆弾の保有数により序列が決められている次第です。 

このような世界の現実に於いて我が国は、盾と矛という砂上の楼閣に身を位置していると申し上げても過言でありません。その根拠は、戦後80年を迎えた今日、国の骨格をなす伝統的な宗教、教育、倫理観念を失い、「国家の主権」は日米安全保障条約という国家の安全に関する重大事項を米国政府の傘下(管理下)に入り保護されているという体をなしています

実質的には、米国に軍事費を支払い米国軍により日本国、国民の生命と財産を保護してもらっている、と説明する方がより分かりやすいと思われます。

しかし、この真意は、米国に日本国の命運、即ち主権を米国に委任してしまった形だけの国家を形成している事なのです。主権国家たるは、国家の領土、国民の生命と財産を守る事なのであります。それならば何故隣国の北朝鮮に日本国民が拉致されても日本政府は、指をくわえて放置してきたのでしょうか。国の主権に関する疑問を国民、社会が何も疑問に思わないことが最大の国家の危機と言えるのではないでしょうか。

しかし、本件に付いては、誰もが語る事すら躊躇うのは如何な事か。「Justice正義とFairness公平」は、わが国、国民の意識から消え失せてしまったのでしょうか。これは、戦後80年で失った最大の財産なのかも知れません

今日の日本国、国民、社会は、分断の方向に向かっている様子が伺えます。その根拠は、核反対、核保有反対、戦争反対、米国駐留軍反対、等々を常に叫ぶ人達と国民の生命と財産にかかわる重大懸案に対して無関心を装う人達が居ることです

日本政府及び国会議員に求心力があり信頼できる議員が台頭してこない事から政界とその政ごとを司る政治家達は、唯の烏合の衆と化していることです。これはまた政治家のみならず、選挙民の資質がはなはだレベル低下をきたしている事が大きな要因の一つのようです。

この現実は、党が多党化し図々しく声さえ大きければ誰でもが党を設立し党首になれるという時代に突入してしまったことです。

それに加えて、議会制民主主義の負の遺産として、自民党は、飽きもせず数の原理を維持しようとすることにのみ心血を注ぎ、全く政治家としての資質を疑う二世、三世議員達、オリンピックオタクと言われるメダリスト達をスイセン、公認して選挙資金を提供して、知名度を活用して票を集め国会に送り込んでいる始末です。

これらは、無知な選挙区民達を長年放牧してきた自民党議員達の知恵がなした選挙手法なのです。能力のある人材の発掘は、あえて避け知名度を票集めに利用し、ただの駒として無知な五輪金メダリストを手っ取り早く議員に仕立てる手法である事に国民、その選挙区民は今も気づこうとしない、おめでたい現実が国の政治をむしばんでしまっている次第であります。

この状態では、戦後長く堅持されて参りました伝統ある自由民主党は分断、分党して行く方向に邁進している事は確かなようです。これも国民、選挙民の国家に対する「忠誠心」の無さとマスメディアにより情報操作され、真の知識と情報が選挙民に与えられない、言わば唯選挙の為に放牧された選挙民に長年飼育されて来た姿なのかもしれません。 

著者は、核反対、核爆弾保有反対、戦争反対、米国駐留軍反対、等々を声高に唱えられている日本国民とその関係者達には、それでは、今日の世界の情勢を鑑み、どのようにして国を守るか、生きて行こうとされるのかの「ビジョン」を明確に告知する勇気と実行力を持って頂きたいと切に願う次第です。世界と我が国の現実を鑑みて言動、行動されているなら、その人達には、理想論で無く現実に合致した実践論を是非国民、社会に示して頂けることを切に願う次第です。この論点は、非常に重要かつ意義深い提案であると思います。読者の皆様は、如何ですか。

結論

 このままでは、日米の安全保障条約はお金の切れ目が縁の切れ目と化す事態が、起きる可能性が非常に高いと推測致します。この事態が訪れた時には、既にすべてが手遅れで日本国内は国内政治家達により分断が生じているはずです。その分断された政治家個々は、近隣の国々の政治家との関係が深まり(既に今日その関係にある国会議員、地方議員が多数いる事も判明しているようです)、国家、国民のコンセンサスを得るのが困難な状況に至っていると思われます。

著者は、このような危機的状況に至る前に日本国、国民の生命と財産、領土が保全される方法への国民のコンセンサスをまとめ、それに沿った政を政治家たちは速やかに実行して頂きたいと願う次第です。その最後の砦は、唯一つ著者は結論を心に秘めています。その為には、準備が必要です。それは、今しかありません。次世代の日本国民が路頭に迷うような事だけは、決して見過ごしてはならないことを申し添えさせていただきます

文責 河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、20061013日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:この度は、Kファイル特別編を掲載させて頂きました。お暑い中ご笑読下さり心より感謝申し上げます。著者は、しばらく夏季休暇を頂きます。読者の皆様もこの猛暑の異常気象中ご無理なされないで、体調管理をされることを願っております。次回お会いできますことを楽しみにしています。感謝

 

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