Kファイル╱スポーツドクトリンNO.222:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション実践編(Ⅱ)日米のGM╱監督の業務分担とその相違
Kファイル╱スポーツドクトリンNO.222:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション実践編(Ⅱ)日米のGM╱監督の業務分担とその相違
無断転載禁止 毎月第二、第四木曜日 公開
河田弘道
スポーツ・アドミニストレイタ-
スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」
日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介
日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者
(プロフィールは別途ご検索下さい)
目次
2023WBCと水原一平容疑者との契約書の有無
筆者の素朴な疑問
WBC組織の概略
疑問の根拠
栗山監督が水原一平容疑者を重宝にした理由
2023年WBCは賭博の対象競技だったのか
■筆者の素朴な疑問
I.
GMは監督を推薦し最高経営者が任命(米国)
1.GMと監督、専門スタッフの業務とその違い
2.監督の重要性
3.GMの専権事項とは
4.監督とGMのパワーバランス
5.能力ある人材に対するフェアーな扱い
2023WBCと水原一平容疑者との契約書の有無
Kファイル読者の皆様は、非常に向上心が旺盛で見識の高い方々であられます事から多分筆者の本疑問に対して既にお気付きの事と思われます。
それは、大谷翔平選手が水原一平容疑者(元大谷選手通訳、球団通訳)により莫大な大谷資金が盗すまれた事が公にされたのは3月21日の出来事でした。以後日本のマスメディアは、連日連夜と本件の話題を真実かどうかはともあれ、TV、マスメディアにありとあらゆる人物を起用して、事の次第を理解できていない国民、社会に不確かな情報を撒き散らして参りました。そして現在は、問題の本質が司法の場で裁かれようとしている段階です。
ここで筆者は、日本国内で不思議な現象に気付いた次第です。それは、3月21日以前まで連日のように2023年開催した世界ベースボールクラシック(通称:WBC)の話題がピタリと無くなった事です。読者の皆様は、何か感じられていますか。この現象は、特に日本の関係諸氏の口が示し合わせたように閉じられてしまった事です。それまでは、連日のようにTV、マスメディアに出演していた栗山英樹氏を先頭に、同じお仲間の白井一幸氏、他ものの見事にマスメディアは取り扱わなくなった事です。読者の皆様は、不思議に思われませんでしたか。しかし、ここ2,3日前から栗山氏は、火の粉が及ばないとでも判断したのか、またまたマスメディアにでてお喋りを始められた様子が伺われます。お世話になった同志へは何のコメントも労いの言葉も無いのは、縁の切れ目とでも判断したのでしょうか。病にかかった同志に手を差し伸べてあげるのは、誠実な宗教家の務めではないのでしょうか。
WBC組織の概略
筆者の理解と認識では、WBCはWBCI(株式会社WBCインターナショナル、NY所在地)が統括管理しています。そしてWBCIは、MLBコミッショナー機構とMLB選手組合が株主となっている組織です。この事は、既にKファイルNO.201,202、203でご紹介致しました。
そしてまた、日本に於けるWBC関連の組織、団体は、日本プロ野球機構(通称:NPB)と12球団経営者が投資した株式会社NPBエンタープライズなる組織を設立して、「侍ジャパン」を物心共にサポートしているのはご承知の通りです。NPB機構、(株)NPBエンタープライズは、新たに日本野球協議会(略:BFJ Baseball Federation of Japan)なる組織を設置して、主に侍ジャパンの編成部門、等を担う事が本協議会の責務とされたのです。
侍ジャパンは、この日本野球協議会(BFJ)の下に置かれた強化委員会に寄りスタッフ及び選手の人選を主体とした編成が行われているのです。此処に栗山英樹監督以下コーチ陣、通訳、医療スタッフ、選手が招集された次第です。
本侍ジャパンの骨子は、ご存じの通り「大谷翔平ジャパン」であったのでした。栗山英樹監督招聘の意図は、まさにスター軍団招聘の特命を受けていたのです。栗山氏の招聘は、本来の監督指名という形式と異なりスター選手を集めるためのプロデュサー役が彼の主たる仕事であったと申して過言でありません。
栗山英樹氏の招聘は、即ち大谷翔平選手の招聘が第一でその選手の通訳の水原一平氏は栗山プロデュサーの通訳兼コーディネイター、情報収集係であったと理解する事に寄り、本プロゼクトの全容が透けて見えてまいります。その為、一平氏は、大谷ジャパンの裏の機密情報を略全て知っていたと推測できるのです。
ここで疑問なのは、この通訳はどこの誰がオファーし、誰が彼の仕事に対するペイメントを幾ら払っていたのかです。これらは、株NPBエンタープライズか日本野球協議会なのか、或いは広告代理店なのか。このように日本の監督以下スタッフ、選手へのペイメントについて一切の情報をシャットアウトされている事です。プロフェッショナルの肩書を持つ方々に対して、NPBもエンタープライズも日本野球協議会も全員お国の為のバランティアであったとは、述べてはいないのです。この真意は、株NPBエンタープライズ、NPB機構、12球団、国税庁は知るべき組織、機関、省庁であると思います。
栗山氏は、これまでのWBC大会監督とは全くタイプも実績も異なる人物であった事です。日本のWBCの団体が監督として栗山氏を招聘した真の目的は、「大谷翔平選手」を一日も早く代表選手にする為に口説き落とす事でした。この様な裏作業は、日本の組織・団体では、難しい作業なので広告代理店が外枠及び財政的な支援、処理を行ったのは素人でも理解できるところです。特例として、大谷選手とダルビッシュ・有選手には、それぞれプライベイトゼット機までをも使用させた事、等からもご理解されるのではないでしょうか。
栗山氏は、監督受託以前からスタッフ選考に関する自身の意思を明確に強化委員長の井原氏(元読売新聞社運動部、元NPB事務局長、等)に伝えた条件の中の一つに水原一平氏のリストがあったと考えられます。最終的に選ばれたスタッフ名及び過去の所属球団を確認して頂ければ容易に、栗山氏の胸の中を推測できるはずです。この人事は、ある意味において栗山氏が監督になった時の命綱となる、即ちライフラインなので引き下がれない重要な条件闘争だった思われます。その一人が水原一平氏であった事は事実でしょう。
その理由は、本プロゼクトの趣旨・目的がスター軍団編成とその招聘にあったのだと思われます。特にMLBに所属している中でも大谷選手に近い選手達を招聘されているのは事実です。しかし、各所属選手達は、本人の了解のみならず球団、代理人の了解が不可欠であり、その為には栗山氏には交渉するに当たっての英語力は不可欠なのです。そこで日本ハム時代から通訳として使ってきた水原一平氏は一石三鳥で願ったりかなったりで使い勝手が在った筈です。そしてもう1つは、米国内に於ける必要な情報収集であったに違いありません。
★水原一平氏は、大谷翔平選手の球団公式通訳としての顔と日本代表ティームの監督通訳兼コーディネーターとしての肩書と重責を担っていたのだと思われます。他のMLBに所属する日本人選手と彼らの代理人を通しての球団との交渉並びに交渉人的役割もある程度担わされたと想像します。また、コミュニケイションラインのキーマンであった事に違いありません。
■日本のWBC統括団体の株NPBエンタープライズは、監督、コーチ、通訳、医療スタッフ、全選手とはどのような約束事をしていたのか。そこには、契約書なるものの存在は在ってしかるべきです。果たして水原一平氏の契約書には、他のスタッフ、選手達以上な「守秘義務」は明記されて居たのでしょうか。何故ならば、今日スポーツ業界においても情報リテラシーという言葉をよく耳にされると思われます。これは、情報は商品でありその商品の価値は金で評価されるのです。よって、必要な情報は金で買い、価値ある情報は金に換えられるという事なのです。そこで重要なポジションに一平氏を活用するに当たっては、必ず契約書を交わし守秘義務を明記する事を忘れてはならないのです。文章で残す事を良しとしない日本の社会体質から、同氏への契約書の有無も明らかにされていない次第です。
2023年WBCは賭博の対象競技だったのか
次なる素朴な問題は、本WBCはスポーツ賭博の対象競技であったのではないかと思われます。そして、この時侍ジャパンの水原一平氏は、既に違法スポーツ賭博に手を染め、既に莫大な負債を賭博胴元にしていた時期でした。誰もが知りたがる、欲しがる侍ジャパンの内部情報を手にしている同通訳の身辺をNPB、(株)NPBエンタープライズ、日本野球評議会、栗山英樹監督は知っていたのか、知らなかったのか。もし知らなかったとするならば、何とお目出たい日本の社会人管理者と言われても仕方ありません。多分身辺、身体検査は、怠っていたのでしょう。ましてや、一平氏には、栗山氏から情報収集の任を期待されていても、自らの情報は提供できなかったのでしょう。これは、スポーツ・アドミニストレイターの初歩的なチエック業務の一つです。
本件の情報公開は、今日迄一切NPB機構、全球団オーナー会議、株NPBエンタープライズ、日本野球協議会、委員会の何れも口を閉ざしたままである事は御承知の通りです。一日も早くこの異常事態と状態の説明責任を果たされた方が、侍ジャパンの賭博に関わる関連性の有無並びに情報の漏洩の有無を明確にされた方が賢明ではないかと思います。
水原一平容疑者は、非常に重要な役割とポジションで雇っているのですから、米国MLBコミッショナー、FBI、NSA、CIAから日本側は事情聴収を受けていても何ら不思議ではない当時の状態と立ち位置であったことに違いありません。この事を日本側組織、団体、機関が情報公開しないのは、何か公開できない要因がそこにあるのかも知れません。栗山監督以下スタッフ、関係者が口を閉じた時期と今日迄の沈黙は、難しい理由が横たわっているのかも知れません。大谷翔平選手は、莫大な有限無限の損失をしました。侍ジャパンが今後高い授業料を支払う事の無きよう祈念する次第です。筆者のただの深読みである事を願う次第です。
2024年5月9日 木曜日 公開
Kファイル╱スポーツドクトリンNO.222:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション実践編(Ⅱ)日米のGMと監督の業務分担とその相違
無断転載禁止
I.
GMは監督を推薦し最高経営者が任命(米国)
1.GMと監督、専門スタッフの業務とその違い
GMは、球団・組織の中枢を担う職務・職責に位置するポジションである事は既に述べました。
球団及び組織の経営者によって雇用(契約)される場合一般的に監督より長い期間の契約となります。何故ならGMは、最高経営者の右腕であり経営陣の一員でもあるからです。特にスポーツ組織に在っては、経営のCOREであるテイーム、選手の商品化を図る最重要な役割を担っていて常に中・長期ビジョンに沿ったスポーツ・アドミニストレイターであるので長期に渡ってのテイームオペレーションの責任を負っているのです。よって、監督、コーチングスタッフのような短期的契約と区別されるのは当然です。よって、その組織に於いてGM、監督がよく変わるような球団、組織は、最高経営者に経営手腕が無いと言われても仕方ありません。
プロGMは、本来まさに種々のマネージメント部署を預かる個々のマネージャー達を束ねて組織の経営、運営、管理を担うスポーツ・アドミニストレイターの最前線部隊の最高司令官と言えるかと思われます。
フィールド・マネージャー(監督)は、このGMの管理下に位置します。GMの最重要任務は、スポーツ・ビジネスのCORE(根幹)をなす選手、及びテイームの商品価値を強化、向上させる事をその重要な職責としているのです。
GMは、企業経営者としての資質とその能力、優れた選手と監督、コーチ、専門職の資質と能力を見抜く観察力、洞察力を持ちテイームを強化する為の人材を集め、機能させる能力を本来は兼ね備えていなかればならないのです。日本に於いては、一般的にユニフォーム組の統括責任者として理解され、フロントの背広組と区別されています。
監督は、通常GMの推薦により球団組織の最高経営者により任命、承認されます。しかし、日本のプロ野球界のように最高経営者、オーナーの多くは、自らの私的感情と利害関係で判断するケースが多々見受けられます。このケースを優先する場合は、テイームの状況を十分把握した上での判断でなく人気及び私的な繋がりが強いケースが多々あり本来のGM体制の趣旨、目的とは異なるのです。
監督は、選手、技術スタッフの選考、テイームの戦略、戦術、等フィールド内における統括管理がその職責です。監督は、本来フィールドマネージメントの最高責任者である為に選手獲得に関してことのほか強い意識で獲得意思をGMに訴えるのです。この理由は、監督として短い契約期間内に好成績を残す事が条件であるからです。
獲得希望選手リストは、常に即戦力としての能力が高く、実績があり、確かな証がある選手を求めてきます。しかし、そのような選手は、通常他の球団、監督も求める選手なので商品価値が高く価格の高騰のみならず、内部においては、他の選手とのバランスを欠く結果を招きそれが原因でテイームオペレーションに大きな問題を引き起こし逆にテイームの弱体化の要因となって行く可能性が大となることを筆者は自ら経験しました。
此処で本件に関しての余談話になりますが、此のことは、日本球界に於いてもよくみられるケースであります。丁度筆者が東京読売巨人軍に招聘された時のテイーム状態が正にこの状態でありました。一例として、同じカテゴリーの高額年俸の一塁手が複数名顔を揃えていました(落合、広沢、大森選手が在籍しているにも関わらず清原選手が欲しいとの事で苦慮しました)。
監督は、優秀な選手、コーチをリストアップしてGMにリクエストするが、その選手の獲得に関する全責任は本来GMにあり、またGMは、選手獲得の人件費のバゼット(予算)を任されているので慎重な対応、判断、決断が求められます。GMは、監督からのこれらの強い要望をそのまま受け入れる事が難しいのです。その理由は、経営収支のバランスも考慮しながらオペレーション・マネージメントを計らなくてはならず、経営者の一角を担う職責、職務上の辛さもあるのである。もちろん有能な監督の採用は、球団組織の大きな商品の一つであるのも事実です。
GMが監督を選ぶ大きなポイントはいくつかあります。それらは、やはりその人物がフェアーであり、その競技スポーツに対するプロとしての指導、運営、管理能力を要している事、選手達に対して公平で、信頼と尊敬の念を要している事、また、自らの強い信念、対話、マネージメント能力、等々を有している事も重要なのです。
理想的な監督とは、上記能力を有した上での条件として、コーチンング、戦略、戦術、及びスポーツ科学の領域の知識と、社会人としての経験、社会常識を持ったポジテイブなパソナリテイーを有した人物が望ましいのです。しかし、GMは、一番監督選考で必要とするのは現有戦力で勝利してくれる監督であって欲しいのはどこのGMも経営者の願いも同じのようです。GMは、思考力、行動力、判断力、決断力が求められるがそれらのバランスがまたテイーム、組織の長期安定を醸成する事も忘れてならないと思われます。
これら個々のマネージメント部門、オペレーション部署を束ねて運営、指導、管理を指揮しているのは、組織の中ではスポーツ・アドミニストレイターなのです。野球の場合は、ベースボール・アドミニストレイターともよく呼ばれます。
ここでGMと監督との間の力関係が明確に出てくるのは、フィールドに於けるコーチングスタッフの雇用について、監督が推薦したコーチを何名置けるか、フロント側のGMの意を受けたコーチを何人送り込んでくるかのバランス問題でも明らかになるのです。このバランスは、長いシーズン中のテイームの浮沈時に大きな問題が発生する時のパワーバランスとなるのです。
プロ野球の通常のコーチングスタッフ人数は、監督を加えて7~8名で構成されるとすると最低約4名のコーチ陣は、監督推薦のスタッフである事がパワーバランスからすると賢明な陣容であると思われます。監督が強いリーダーであればあるほど、この陣容はおのずとして監督自らの推薦、指名のスタッフが大半であるということです。よって、監督は、ベンチコーチ(日本ではヘッドコーチと呼んでいる)に任命した人材を確保した段階で監督自身の業務は、軽減されたといっても過言でないのです。近年では、2022年シーズンまでロッテ球団で監督をしていました井口氏は自ら8名のコーチングスタッフを引き連れて入団した為、この8名は、井口氏のイエスマンと化して、他のコーチングスタッフとの意思の疎通が出来ず、フロントのスタッフも距離を置き初め、最終的には全員シーズン終了当日に処分された例があります。
このようにコーチングスタッフの陣容が固まると即、監督中心のミーテイングが持たれて、再び担当コーチからの意見と分析結果の報告を受け、総合的に戦力分析がなされるのです。
ここでマネージャー(監督)とGMとの間の合意形成がなされ確認作業が終了するのです。このようなフィールド業務とフロント業務のシステムが既に隅々まで行き渡っているので1つの流れ作業となって遂行できるのです。しかし、個々の球団・組織のパワー即ち財力と人材の差が大きな差となり、結果としてシーズン終了後に現れるのも必然的です。
注)MLBの球団では、監督をマネイジャー、或いはフィールドマネイジャーと呼びます。日本でマネージャーと呼ばれる人間がティームには居ますが、監督の意味ではなく、ティームの雑用係なのです。
米国では、MLBの監督だけがマネイジャーと呼ばれ、他の競技スポーツの監督、大学、高校の野球の監督は、ヘッドコーチ(Head Coach)と呼ばれます。
米国に於けるプロ球団、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)加盟のメジャー大学を含む、等では、能力ある人材に対して常に他球団、他大学の有能なヘッドハンター達の注目を受けていることを組織も個人も知っているのです。よって、どんな弱小球団、弱小大学で与えられた業務を遂行していても能力を発揮できる機会は膨大にあり、巨大球団、メジャー大学への抜擢、GMへの道も決して夢でないのが米国でのフェアーなスポーツ・アドミニストレイションであると筆者は自らの体験させて頂きました。この体験からこれはよいシステムであり、効率がよい事をご紹介できる次第です。このような事は、日本ではまずありえない事のようです。それは、嘗て有名選手でなければ指導者、管理者として評価しないという迷信じみた伝統文化が日本にはいまだ幅を利かせている呆れた負の遺産です。
このように準備をしながら、フィールドマネージャー(監督)は、スプリングキャンプ、プレシーズンゲームを消化しながら開幕を迎えるのです。開幕後、ご存知のとおりゲームをコントロールするのは、フィールドマネージャーその人である。
ゲームマネージメントの最大のポイントは、与えられた球団の財産である個々の選手の能力をいかに最大限に生かせるか、即ち戦力の活用能力にかかっているのです。この与えられた戦力を最大限活用し最大の効果を発揮させるフィールドの最高責任者は、マネージャーなのである。マネージャーには、戦略、戦術にいかにたけているかどうかが大きなキーとなってくるのです。
例:日本の球団のケース
日本のプロ野球球団組織では、米国のような本当のプロスポーツの組織構造とシステムを有していないのでメジャーリーグのフィールドマネージャーと日本の監督の業務が異なるケースが多々あります。現在もなお日本の各球団は、最高経営者の個人的な思惑で監督(フィールドマネージャー)を決定する場合が多くGMシステムが機能しないのもここにあると思われる。
注意:日本の競技スポーツ、野球界に於いては、テイームにマネージャーと呼ばれる人が居ます。これは、監督の意味ではなく主務(テイーム、監督の雑務係)と理解するのが正しいと思います。また、米国では、野球以外の競技スポーツの監督をヘッドコーチ(Head Coach)と呼ばれることを覚えておいてください。但し大学、高校野球の監督は、ヘッドコーチと呼ばれます。やがて日本に於いてもこの呼び方に変更されると思われます。
文責:河田弘道
スポーツ・アドミニストレイター
スポーツ特使(Emissary of the Sports)
紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政
本著は、2006年10月発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。
Kファイル╱スポーツドクトリン、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada
お知らせ:本KファイルNO.222は、最初に筆者の2023年WBCに雇用された水原一平容疑者と株NPBエンタープライズとの間の契約書の有無に付いて触れました。読者の皆様は、筆者が何故触れたかの根拠を何処後に気付いて頂けたのではないかと思われます。スポーツ・アドミニストレイションの奥深さの一反を覗かれたのではないでしょうか。スポーツ・アドミニストレイターは、重要な案件には片時も油断は許されないのです。
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