Kファイル・スポーツドクトリンNO.322:TV地上波から消えたWBCの悲劇
Kファイル・スポーツドクトリンNO.322:TV地上波から消えたWBCの悲劇
無断転載禁止 2026年3月19日 木曜日 公開
スポーツ・アドミニストレイタ-
スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness
日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介
日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者
(プロフィールは別途ご検索下さい)
時事の話題から
KファイルNews Comment
by Hiromichi Kawada
スポーツ・アドミニストレイター
村上宗隆選手(前ヤクルトスワローズ球団、現MRL、シカゴ・ホワイトソックス球団所属):WBC日本代表選手選考規定に沿った選考は出来ていますか。
村上選手のWBC展覧試合(東京ドーム)で試合後、天皇・皇后、愛子様をお見送りする態度が話題になっています。その態度は、代表選手の中で一人「腕組みしてガムを噛んでいる」姿であったことを指しています。あなたはお幾つですか?あなたは、教育を受けた日本人ですか?と国民は我が目を疑った様子でした。
この意味は、日本国民の象徴である天皇・皇后両陛下に対するリスペクトの心が微塵もないと言われている事です。これは、まさに日本の国旗を軽視、国歌を愚弄する一部の政治家、教員、国民と同類に見られても仕方あるまい。残念ながら、本人には、全く礼節も社会常識もないプロ野球選手という事なのか。
これは、日本国民としての価値観の相違と評すべきか。人としての本質的な問題と理解するべきか。何れにしても違和感を抱いた視聴者が大半居たのは事実の様です。このような人物であっても、日本プロ野球の日本代表選手に選考され、なれるという事を証明した事にもなります。勿論、村上選手に限らずプロ野球界には、類似する選手達が大勢所属している事も承知しています。
日本代表ティームを編成する最高責任者が居て、現場には井端弘和監督も居ます。何故、本試合は、天覧試合であり、終了後のお見送りセレモニーに於いての選手、スタッフ達の対応に関する指導が行き届かなかったのか。
試合に勝利してもこのような不敬な選手が1人居ることで、日本代表ティームを選考した選考委員会の責任は、免れまい。片や代表選手の中には、吉田正尚選手、大谷翔平選手、その他の選手の様なTPOをわきまえたプロ野球選手もいるという事を学ばされたのも事実でした。
余談になるが、村上宗隆選手は、昨年まで東京ヤクルトスワローズ球団に所属していました。球団は、何を彼に指導して来ていたのか。村上選手は、ヤクルトティーム内に於いても礼節をわきまえない、お山の大将であったことを外部にいる著者の耳にも入って来ていた選手の一人でした。
これは、同選手を甘やかせてきた当時からの現場監督、フロント編成責任者にも大きな責任があるという事を申し上げているのです。プロ野球選手は、紳士たれとまでは申しているわけではありません。村上選手は、厳しい練習を嫌う選手であったようです。誰も厳しい練習を好む選手はいまい。それは、ある厳しいコーチがいた当時に起きた事件の様でした。同選手は、球団に申し出て「そのコーチが今後も居るのであれば、俺はプレイしない」と迄言って、その厳しい優秀なコーチを球団に解雇させたかの情報も耳に致しております。
フロントの責任者は、同選手を保有したいがために優秀で熱心なコーチを解雇しこの選手を残したという噂が当時実しやかに内部で流布していたようです。それ以降スワローズは、低迷を余儀なくされて参っているのもこのような選手への指導と管理がその根拠の一因なのかも知れません。
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目次
時事の話題から
Ⅰ.WBCに軒先貸して母屋取られた日本プロ野球界
先ず初めに
■MLB所属選手は自己責任
■日本のTVから消えたWBC映像
Ⅱ.WBCは如何なる組織・団体の持ち物か
1.WBCの概要
2.侍ジャパンの運営母体は
■㈱NPBエンターブラズとは
Ⅲ.WBCIとNPBエンタープライズ社間に業務委託契約書は存在すのか
■放映権問題は日本側の生命線
Ⅳ.核搭載潜水艦が東京ドームに浮上
1.NETFLIXとWBCIの思惑と決断
2.NETFLIXの狙いと特徴
3. 日本国民に利を与える戦略
4. NETFLIXの上陸に伴う古い体質のTV業界は崩壊か
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2026年3月19日 木曜日 公開
Ⅰ.WBCに軒先貸して母屋取られた日本プロ野球界
先ず初めに
この度のWBC(ワールドベイスボール・クラシック大会)日本代表ティームは、本日3月15日(日本時間、午後14時前)米国フロリダ州ローンデポ・パークで対ベネゼイラ戦を持って、残念ながら終戦を迎えました。
本大会は、3月5日の開幕から各代表ティームそれぞれ4試合の予選を戦い、各プールのベスト2ティームが選ばれ、ベスト8ティームによる決勝トーナメントが、米国フロリダ州とテキサス州の2会場で始まった次第です。
本日は、日本ティームがベネゼイラと対戦して5対8で敗戦しました。この結果、日本ティームは、ベスト4(準決勝)に駒を進めることが出来ず、残念ながらこの度は帰国を余儀なくさせられた次第です。 これにより現場を統括する井端弘和監督には、結果として誠にお気の毒なお役目でありました。監督選考時には、引き受け手が無く井端氏に白羽の矢が向かったと伺っていました。彼には、監督としてのキャリアはありませんでした。
前回の栗山英樹監督は、代表ティームに球界のMLBのエースを代表する三枚(ダルビッシュ-有投手、大谷翔平投手、山本由伸投手)を持ち、それぞれ健康体でありました。この度は、選考当時よりダルビッシュ・有投手はアドバイザーとして招いたり、大谷投手は、所属球団の承諾を得られず打者としてのみとなり、山本由伸投手のみが所属球団より条件付きで了承を得ての代表となった次第でした。これらは、前回のWBCとは大きく異なる戦力低下が否めないティーム編成であったと申し上げます。この度の敗因の根拠の大半は、この投手力にあったと確信します。井端監督は、監督としては初采配であり各球団からの借り物選手達で、怪我をさせない気配りには相当なエネルギーを要したに違いありません。
監督以下選手達は、この結果が全てのプロ競技の世界では一切の愚痴を慎み、至らなかった己の実力を認めることが肝要だと思われます。井端監督には、心無い誹謗中傷に晒されていますが、これも甘んじて受け流す事です。
■MLB所属選手は自己責任
本WBCに参加することは、選手に取りましては大変リスクの高い大会である事は過去のKファイルで何度も指摘させて頂きました。この度の日本の代表選手は、3名が日本国内で怪我離脱、そして本日のベスト8での対ベネゼイラ戦では鈴木誠也選手(MLB、シカゴ・カブス球団所属)が、二塁ベイスへのスライディングの際に右膝を痛めての離脱と相成り、此の海外での試合を含めて4人の代表選手達が怪我の為離脱となった次第です。
片や日本国内の球団所属選手達は、MLB所属の選手達のような対処でなく、個々の選手が所属する球団が日本代表ティームをサポートするコンセプトから、指名されれば“NO”が言えず、自動的に代表入りを認めざるを得ないのが実態です。しかし、この度のように国内球団所属の3名の怪我をした選手達は、それぞれの球団の主力であり、何名かの選手の怪我は今シーズン働けない事が既に診断されている次第です。
この選手達の殆どは、将来MLBに挑戦したいとの下心がありこの機会にWBCに出場することによりMLBのマーケットでトライアウト受ける気持ちで、代表になりたがる気持ちも分からぬではないと思われます。このような3名の選手達は、選手生命にもかかわり、所属球団は高額な年俸を公傷扱いで契約通りに今シーズンの年俸を支払わなければならない、いわば球団がリスクを丸抱えしなければならないのです。
■日本のTVから消えたWBC映像
この度の大きな社会問題は、お祭り騒ぎを決勝戦まで当てにしていた多くの野球事業関係者、TV/マスメディア、視聴者に肩透かしを与えたのは言うに及ばず一般野球ファン、国民、社会も不可解な本件に国内のWBC関係団体から説明の為の記者会見も無く、最後まで誰もが説明すらしなかったのは残念でならないと言えよう。本来であれば、この問題に付いては、NPBか或いはNPBエンタープライズ社が表に出て来て国民と社会に対して、何故国内のTV放映が無くなったかの真意を説明、お詫びをするべきだったと思われます。
視聴者、野球ファン達は、通常無料でTV中継を見て来た習慣から、この度のWBCが突然、NHK、民放共に放映できないという現実に直面させられ、驚きとそのストレスに明け暮れた日々を過ごされた様子でした。このようWBCIは、米国の有料動画配信企業に独占放映権を譲渡していたのです。
日本に於いては、つい数か月前から個々に興味ある視聴者は同配信社の月額会員となればWBCが視聴でき他のジャンルの番組も視聴できます、とのキャッチコピーがいつしか広告宣伝されるようになりました。
我々、高齢者、後期高齢者には、肌に合わない有料視聴、加えてインターネットによる契約を強いられるという、これでは慣れ親しんできた日本スタイルのテレビ視聴システムを米国式の課金スタイルのテレビ視聴システムに乗っ取られた感は否めまい。読者、視聴者の皆さんは驚き、戸惑われてしまったのではないでしょうか。
本Kファイルでは、このことについて可能な限り分かりやすく何故このような事が唐突に起きたのかを述べてみたいと思います。
Ⅱ.WBCは如何なる組織・団体の持ち物か
1.WBCの概要
WBCは、ワールド・ベースボール・クラシック株式会社(略称、WBCI)によって運営、管理がなされています。即ち、WBCIは、WBCを主催する経営母体なのです。本母体は、MLB選手会(MLBPA)とMLB機構の代表者により委員会が構成され、米国ニューヨークで運営、管理が行われています。
WBCIの目的は、世界各国の野球競技を行う代表チームが競い合う場を提供し、野球の世界的な普及と発展に貢献することを目的として設立されました。国際野球連盟(IBAF)加盟国の代表チームは、MLBをはじめとする世界各国のプロ野球リーグ所属選手の参加を認めています。
WBCは、野球の国別(地域を含む)対抗戦です。この大会のみが、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が公認する唯一の世界一決定戦であります。
WBCIは、WBC大会の運営、管理を行っている事からその主たる業務はルール策定やロースターの承認、ドーピング規則の遵守などを管理しています。また、経営権に於いては、スポンサーシップの管理、放送権の管理も行っています。この度大きな話題になっています、2026年のWBCでは、Netflix(ネットフリックス)が日本国内での独占配信権を獲得しました。
現在WBCIが抱える大きな問題の一つに、収益の分配問題が不透明な状況は、この組織を構成するMLBとMLBPAとの間に大きな齟齬が未だ生じている様子が伺えます。
収益構造の透明化は、WBCが野球の世界一決定戦に相応しいイベントとなるにあたっての重要な課題であることに違いありません。この度の本放映権問題は、日本国内に於いて大きな禍根を残したことに違いありません。
2.侍ジャパンの運営母体は
■㈱NPBエンターブラズとは
㈱ NPBエンターブラズは、WBCIの傘下にあり一般社団法人日本野球機構(略称:NPB)と同機構に参加するプロ野球12球団(2014年現在12球団)が共同で出資して、2014年11月に設立された「野球日本代表・侍ジャパン」に関連するグッズ販売やテレビ放映権管理などを行う会社です。
NPBエンタープライズでは、プロを中心に構成するトップチームを基軸に、日本のアマチュア野球の社会人・U-21・大学・U-18(高校生)・U-15(中学生)・U-12(小学生)・女子チームを一体化して運営することで、侍ジャパンを全面的に支援・強化していくことを目指している。
トップチームはチーム編成などが単発性であり、継続的な強化は課題材料となっていたが、今回の運営会社の設立は各カテゴリーの侍ジャパンの事業を一体化させて、主に強化試合などを中心とした試合の企画・運営、放映権やグッズの販売が中心軸となる。
2023年5月8日、同日付で取締役でNPBコミッショナーの榊原定征が最高顧問に就任し、6月1日付で読売新聞東京本社野球事業部長の吉岡則雄が5代目の代表取締役社長に就任することを発表した。
「以上(株)NPBエンタープライズ会社概要より」
WBCに関わる日本側のNPB機構、(株)NPBエンタープライズ中核には、読売新聞社から派遣された陣容で固められている事を本概要でよく理解されたのではないでしょうか。これに広告代理店電通が加わっている事からIOC、国際野球ソフト連盟、日本野球連盟、等の目配りも出来て居る。しかし、問題は、讀賣にグローバルな世界での人脈が薄い事です。WBCは、MLB機構のパワーを後ろ盾に、今後日本国内では讀賣新聞事業局が主体となって新たな野球利権の再構築の礎を得たのでないかと筆者は勝手に想像を致す次第です。これは、東京読売巨人軍の再建より遥かに魅力的な様子が内部の激しい行き来から読み取れる次第です。
Ⅲ.WBCIとNPBエンタープライズ社間に業務委託契約書は存在すのか
■放映権問題は日本側の生命線
確か昨年秋から暮れの時期に、2026年WBCの放映権問題が読売新聞に掲載されていたような記憶が蘇ります。もし著者の記憶が正しければ、当時の読売新聞の論調は、「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国のテレビ局に与えられている。このことについて我々は、看過できない」という内容であったように記憶しています。読者の皆様には、ご記憶あられますか。
著者は、丁度この時期米国滞在の後半の時期であったような気が致します。この時にふと脳裏に蘇った事案は、確か2014年11月にWBCIの設立後、日本に於いてはWBCIの翼下としてNPBエンタープライズ社を設立、同社は「野球日本代表・侍ジャパン」の運営と管理に関連するグッズ販売やテレビ放映権管理などを行う会社であることを社の概要に含んでいた事でした。
この時期視聴者、ファン、読者の皆様は、何となくストレスを溜め始めたころだったかと思われます。皆様の御期待に沿えず、この度のWBCの日本への放映権は、日本のNHK、民放放送局にも一切与えられず、広告代理店電通の介在すら許さなかったのでした。
これにより、NPBエンタープライズ社を仕切ってきた読売新聞社は、メンツのみならず実利を失ったわけです。
■ここは、著者の私見としてお聞きして頂ければ幸いです。
本件の事の次第は、当初WBCのイベントを開催する歴史に起因していると思われるからです。この度の読売新聞社の激怒は、「WBCのイベントは、俺らが作ったのだ。俺らなしには成立しない」との古い陰湿で傲慢な人達とのビジネスに少し距離を持とうとする何かがWBCI内で既に起きていたのかも知れません。
しかし、WBCI側は、読売を怒らせておくのも得策でないと判断したのかも知れません。そこである落ちを見出したのが、「日本開催試合の全ての映像制作を日本テレビに委託した」としても大人のビジネスマンの収め方であると考えるのが賢明だったと思わざるを得ないからです。如何でしょうか。
Ⅳ.核搭載潜水艦が東京ドームに浮上
1.NETFLIXとWBCIの思惑と決断
WBCIは、日本への2026年度のWBCに関する放映権をNETFLIX(ネトフリックス社)に売却した。この売却された日本への放映権料は、約150億円と言われています。これは、前回WBCIが日本に放映権料とした値段の約5倍に相当する金額であります。日本側は、前回の放映権料が30億円程度であったので油断をしていた以外に考えられない出来事なのでした。この30億円は、国内放映権を得たNHK、テレ朝、フジTVの間でそれぞれ比率を決めて権料を分担したのでした。この時、日本テレビは放映権を持てなかったので、この度はとの思いから読売新聞社が激怒のコメントを流したのかも知れません。
その証として、昨年暮れの読売新聞の担当責任者の怒り「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国のテレビ局に与えられている。このことについて我々は、看過できない」とのコメントが証明しているのでなかろうか。
■しかし、著者は、この読売新聞社の担当責任者の怒りを鵜呑みにはしていませんでした。これは、一般の野球ファン、視聴者、国民、社会は何も事情は理解していないので誤魔化せるかもしれませんが、これは明らかに「負け犬の遠吠えにしか聴こえてこなかった」というのが小生の体験からの洞察であります。読者の皆様は、いかに推測されましたでしょうか。
この根拠は、読売新聞の担当責任者はNPB機構、NPBエンタープライズ社の幹部であり、NPBエンタープライズ社は、WBCIの翼下の団体であり、TV放映権も管理している日本の唯一の団体なのです。そして、本団体をサポートしている広告代理店「電通」は、スポンサーシップをマネージメントする胴元であり、TV放映に関わる重要なパトロンであることに違いないからです。
この電通が側に居て、「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国の有料動画配信企業に与えられている(売却されていた)。このことについて我々は、看過できない」等とは、視聴者、ファンを馬鹿にするのもいい加減になさい、と言わざるを得ないのです。
このコメントがたとえ事実とするならば、この担当者は、ド素人でこのようなコメントなどできる立場ではなかったと思います。よって、この担当責任者が吠えた理由は、2026年WBCの日本の放映権が取れなかった理由を「放映権料が高すぎて払える目途が付かなかった」と口が腐っても言えないので「Excuse=言い訳」をしたと思われる次第です。
2.NETFLIXの狙いと特徴
Netflix(ネトフリックス略:ネトフリ)は、米国の大手有料動画配信社でビジネスコンテンツとして、月額会員制料金体系を有する配信サービス会社です。この企業は、スポーツイベントにのみに特化せずあらゆる分野に於ける動画配信を持つところに特徴があります。
本企業が日本をビジネスマーケットとして上陸を試みたのは、同会社の企業コンテンツを開拓するマーケットに日本が最適であると分析したからであると洞察致します。その根拠は、日本の視聴者は、画像を視聴する為に金を出す習慣が無いので、このシステムの利便性にも不慣れである事です。この不慣れこそが彼らにとって、最大のチャンスでありメリットと判断したと思われるからです。不慣れで無料で視聴して来た人間は、有料の強いコンテンツに興味を抱くと我慢できない、人の深層心理を逆読みした結果であったのではと思われても仕方あるまい。
その無菌状態の日本人を有料番組コンテンツに引き寄せるためには、近年日本人が最大の興味を持ち夢と期待に心を膨らませている、エンタメコンテンツは「今や世界の日本人ヒーロー大谷翔平選手がいるWBC野球」が最適だったのでした。これに至るまでのリサーチには、膨大な資料をインプットして回答をさせたAIの結論であったのではないかと著者は洞察する次第です。
■このネトフリのビジネス戦略(Business strategy)に落ちたのがこの度の日本の野球ファンのみならず、日本のTV、マスメディア自身であったと思われます。
これにより同配信企業は、日本のTV・マスメディアには試合中継のNewsソースとしての30秒の映像すら許可を与えなかったという徹底ぶりであったのでした。その根拠は、日本のTVメディアが報道する為のソースをネトフリに取り上げられることにより、一層WBCの試合の映像ソース欲しがる為に各TV局が競争で話題を取り上げる事でNETFLIXの宣伝効果を最大限に引き上げることに繋がったのでした。
3.日本国民に利を与える戦略は
今後我が国は、この手のビジネス戦略に対抗する為には、「ユニバーサルアクセス権」を発動させるしか手はあるまい。読者の皆様は、この権利名を耳にした事があるのではないでしょうか。EU諸国に於いては、盛んに活用されている権利なのです。この権利の特徴は、国民的人気の重要イベントは無料放送を義務付ける権利なのです。これを勝ち取る為には、スポーツ権利の法的整備を最優先して確立しなければなりません。しかし、わが国には、スポーツ利権立国である為に政治家、広告代理店、テレビ局、電波関連省庁が裏で癒着している為に、広告代理店にデメリットの法整備には手を染めないという利権構造が強壁となって立ちはだかることを忘れてはなりません。国民の為にやろうという政治家が日本政府には、居ますでしょうか。
4.NETFLIXの上陸に伴う古い体質のTV業界は崩壊か
この度のWBCの放映権問題を皮切りに米国型の有料動画配信システムが我が国を襲って参りました。著者は、本システムは無菌状態であった日本のマスメディア・マーケット(市場)を根底から覆す起因となったと評する次第です。これに伴い、今日迄商品価値のあるスポーツイベントに必ず集って来た大手広告代理店、利権政治家、他の関わりを最小限度に粛清される利点があると確信致します。
その根拠は、本有料動画配信サービスシステムは「オンデマンドタイプの動画共有システム」をサービスとしている事からです。我々日本人には、この言葉は耳慣れないかもしれません。しかし、無駄を省き無くする非常に合理的なシステム構造を持っている事です。
オンデマンド(On Demand)という意味は、「視聴者が興味あるコンテンツを、好きな時間に好きな場所で視聴・利用できる」ことを意味するのです。即ち「視聴者の要望にあわせて提供され、できる」という事なのです。
近年マスメディアの大変革は、紙媒体(主に新聞)の急激な衰退を読者の皆さんは実体験しています。電波メディアの世界では、今はテレビ媒体が急激な衰退を余儀なくされています。そして、新しい電波媒体で現れたのがコンピュータによるインターネットシステムを取り入れた、スマホ、タブレット機器を通した動画配信システムによるサービスなのです。このサービスは、視聴者が先取をしたがる為には「強い番組コンテンツ」か否かがビジネスの成功のイグニッションキーと化すことに違いありません。
この度のWBCの独占放映権が有料動画配信社の手に落ちたことで、日本国に於けるTVメディア界の流通システムに一大変革の夜明けが迫って来ているのは間違いありません。これにAIの機能を搭載した強力なエンジンが加味されるので、古いタイプの日本のマスメディア業界は、もうついて行けなくなっているのも自然の摂理と言えよう。これも今日迄本業界は、経済・企業バルに乗り成長を共にしてきたが、改善と改革を怠ったが為に時代の波に取り残されてしまったと言われても仕方あるまい。
NETFLIXのAIは、最後に大きなミスを犯しました。そのミスは、大谷翔平選手を要する侍・ジャパンがベスト8で敗退して準決勝、決勝に進めなかった事でした。これは、彼らの最大の誤算と言えよう。
最後に、2026年WBCは、本日3月18日JSTに決勝戦が行われました。
そこで3対2を持ってベネゼイラが米国を破り初優勝を成し遂げました。
初優勝を遂げたベネゼイラとティームに祝福を送ります。
文責:河田弘道
スポーツ・アドミニストレイター
スポーツ特使(Emissary of the Sports)
紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政
本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。
Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada
お知らせ:
KファイルNO.322は、如何でしたでしょうか。この度は、耳慣れない用語を多々使用しましたことをお詫び申し上げます。Kファイルを継続してお読みいただいています読者の皆様は、既に多くの業界用語、専門知識を蓄えられて参られていますので、すんなりとパズルの抜け落ちた穴が埋まったのではなかったでしょうか。このような機会を活用されて、また新たな専門用語と知識を蓄えご理解を深められて頂ければ幸いです。

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