KファイルNO.180:中大河田実践ゼミの真価と結果(中編)
KファイルNO.180:中大河田実践ゼミの真価と結果(中編)
無断転載禁止 毎月第二、第四木曜日掲載予定
スポーツ・アドミニストレイター
日本にスポーツ・アドミニストレイション論
日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者
(プロフィールは別途ご検索下さい)
読者からの便り
河田様
スポーツをするには絶好の季節となりました。河田ブログへの注目度もさらにアップし、世の中が求めているものが何か、浮き彫りになってきているように思います。既存メディアからの脱却は、半日遅れの新聞の時代ではないことを如実に物語っております。情報の入手経路が変化し、読者の目が肥えた事は否めません。それに対応していかないといけないことはどこの活字メディアも認識はしているのでしょうが、既存システムの中でそれを処理しようとする点に、特に新聞・通信社は無理があるような気がします。読者離れが進む新聞業界は、経営者の若返りを図るなど、思い切った改革が必要ではないでしょうか。
読者より(大手マスメディア記者)
河田様
おはようございます。各種媒体のアクセス数が伸びているとのこと、おめでとうございます。要因はいろいろな捉え方があると思いますが、私は極めてシンプルに読み手にとても新鮮なんだと思います。オールドメディアは、やはりスポンサーの存在を抜きには語れない訳で、様々な配慮(時には、それが忖度となる)が求められることは否定できないでしょう。
一方で、河田さんの論評には、ほぼ遠慮がないので、これまで一般人の目に触れていた上辺を一枚めくった、その下にある深層部分を見せてくれる「新鮮味」を感じるのではないでしょうか。加えて、情報をメディアに頼っていた時代から、インターネットの出現で自らが情報の獲得者になれる、この時代の変化も大きいように思います。
もちろん、ネット上に溢れる情報には真偽入り混じっているため、目利きである必要はあるでしょうが、嘘くさい情報を忌避する傾向は、格段に高まっていると感じます。(ほんとのところ、どうなのよ?という疑問に対して、既存メディアが連発する「報道しない自由」の存在が、ネット民を中心に白日になってきたことも大きいですね。)また、河田さんのお持ちのネタはたとえ古くても、瞬間解凍でその当時の鮮度が保たれているところが、読者の気持ちを引き付ける、もう一つの大きな要因になっているように思います。
読者より(会社役員)
筆者からのお礼
この度は、Kファイルに対するご見識の高いお便りを頂き深く感謝申し上げます。
目次:
KファイルNO.180:中大河田実践ゼミの真価と結果(中編)
河田ゼミブログへの投稿より~ 大願成就
テーマ:一年をふりかえって
■教員からの労いの返信
★10年後の河田ゼミ3期生からの便り
河田ゼミを振り返り
■元担当教員からの感謝の気持ち
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2022年5月26日 木曜日 公開
KファイルNO.180:中大河田実践ゼミの真価と結果(中編)
無断転載禁止 毎月第二、第四木曜日 公開予定
信頼と絆
中大河田ゼミのモットー
夕闇迫る中大キャンパスのステージで、大観衆からの声援が飛び交う中、ご協力、ご支援へのお礼と感謝の気持ちを歓喜極まる感情を込めて挨拶する栗山ゼミ長。「栗山よくやった!中大に絶対に必要なゼミ活動だ!」と歓喜の声援に支えられた栗山ゼミ長。
提供:河田ゼミ広報担当コメント、撮影
大晦日仕事を終え電車に揺られ実家に向かうゼミ長
2010年12月31日(金) 21時53分54秒
テーマ:一年をふりかえって
大晦日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今僕はアルバイトが先ほど終わり、故郷茨城に向かう電車に揺られています。
この一年間僕たち河田ゼミにとって、大きな飛躍の年であったことは間違いありません。新しいスポーツカレンダーの作成、学生への無料配布。中大スポーツの素晴らしさをアピールすることが出来たと思います。なんといっても今年は河田ゼミ五カ年計画の総決算、中大リレーマラソンが行われました。
数々の困難、試練を乗り越え、多くの方に支えられ。河田ゼミ生は大きく成長出来たと自負しております。三年前、まさかこのような結末になろうとは、誰もが信じていなかったと思われます。目標設定が曖昧で、なおかつバラバラな僕ら河田ゼミでしたし、ゼミ長である僕のキャパシティの少なさが加わり、本当にこんな企画出来んのか?くらいでしたから。僕も色々と苦労、苦悩したんです。
先ずは、皆が同じ目標を持ってこのマラソン企画の成功を願ってもらうことに必至でした。正直一人一人が僕なんか比べ物にならないくらい飛び抜けた才能、能力を持っていましたから、一度同じ目標を持てば、この企画は必ず成功すると信じていました。三年前とは比べ物にならないくらいみんなが成長しました。それぞれが個性を発揮してくれました。素晴らしい三年間でしたし、特にこの一年間はある意味、激動の年でしたし、大きな感動、躍動の年でした。僕ら河田ゼミ生が大きく成長出来る機会と、巡り合わせを創っていただいた全ての方に感謝しながら、この一年を締めくくりたいと思います。皆様のあたたかい声援、厳しいご意見もすべてが、僕らの経験であり、今後の人生を歩んで行く糧になることと思います。感謝致します。ありがとうございました。
来年もまた、皆様にとって素晴らしい年であるようゼミ生一同祈念いたしております。年が明けるともう慣れ親しんだ大学、キャンパスに別れを告げる卒業式、そして兄弟姉妹のような絆での助け合い、学び励んだ仲間達も皆それぞれ社会へ飛び立って行きます。これは、私達に取りましても大きな人生のターニングポイントです。この胸に秘めたスポーツ・アドミニストレイションの理論と実践経験を初心としてこれから漕ぎ出す社会、人生への荒海に初心を忘れず、ぶれずに邁進して行きます。
河田ゼミ一同
栗山ゼミ長兼統括プロデユーサー
■教員からの労いの返信
栗ちゃん、そしてゼミ生の皆さんお疲れ様
栗山政誠統括プロデユーサー兼河田ゼミ三期ゼミ長は、中大生として河田ゼミのリーダーとして、連日アルバイトをしながら1日たりとも学業を疎かにせず、サッカー同好会活動に参加、河田ゼミの始まる午後6時にはガソリンスタンドの油の匂いのする作業着、作業靴でゼミに出て来る姿は筆者の大学時代の姿を思い出させてくれました。他のバイトをしながらのゼミ生の皆さんも同様です。
12月31日、アルバイトも終え電車に揺られながら茨城の実家に正月を迎えに帰省するこの時には、既に彼は第一志望であった「伊藤忠エネクス株式会社」に就職を決めていた時なので、深夜の電車の音がとても心地よく、河田ゼミでの大役も果して、彼の中大での4年間がきっと走馬燈のように脳裏によみがえりながら感謝の気持ちをブログに綴ったのだろうと私は、彼の心中を察します。
サッカー少年だった彼の中央大学での最終ゴールが、年明けと共にやってくる。そして輝かしい彼が求める社会がもうすぐそこに来ている。彼は、河田ゼミで三期生を取りまとめて目標に向かい、成果と結果を出す為のリスクマネージメントの「術」を初歩ではありますが実践で会得してくれたらと願った次第です。2010年12月31日、除夜の鐘を耳にしながら。 感謝
担当教員 河田弘道
FLPスポーツ・健康科学プログラム
河田ゼミ 所属学部 総合政策学部
★★★10年後の河田ゼミ3期生からの便り
河田先生 2019年5月28日
ご無沙汰しております。Kファイル拝読させて頂いております。一生の仲間と出会い、一つの目的地に向かい、辿り着いた瞬間の達成感と喜びと、支えてくれた方々への感謝の気持ちがフラッシュバックし、懐かしく思いました。河田先生、仲間たちと過ごした時間、経験(悔しい思いも含めて)が、今でも僕の心の支えと拠り所になっています。
栗山政誠
2019年6月19日、21時01分
★河田ゼミを振り返り
爽やかな秋晴れの2010年11月6日、中央大学創立125周年記念企画である「中大リレーマラソン」は、107チーム852名のマラソンランナーと観衆、大会運営スタッフ、総勢約1,000人を遥かに超えた人達が多摩キャンパス構内に集い、開催されました。大きな事故も無く、大成功に終わったこのイベントに関わって頂いた全ての方々に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
本イベントは、ALL CHUO MINDの醸成をテーマに中央大学の学生及び、体育会に所属する選手、その父母、職員、卒業生や、地域住民など、中央大学に関わりのある全ての方が、それぞれの垣根を超えて交流する事で一体感を感じ、中央大学のより良い未来の為に結束する為の一助となればと言う思いの下、私たち河田ゼミ3期生が、企画立案・実行しました。
河田ゼミ3期生の総勢17名(他聴講生4名)はそれぞれの学部の枠を超えて専門的な知識と問題解決能力を高めるファカルティリンケージ・プログラム(FLP)に応募し、その中でもスポーツ・アドミニストレイション分野において、実学に基づいた実践的な講義と指導を受けられる河田弘道先生のゼミに学びと自身の成長を求め、集まりました。
★大学2年次から卒業までの3年間に渡る河田ゼミでの活動で得られた経験とスキルは、その後、社会人になった私たち河田ゼミ3期生に計り知れないアドバンテイジをもたらしました。何故なら、河田ゼミの活動は、正に会社・企業組織内で起こる企業活動そのものだったからです。
中大リレーマラソンを成功させるというゴール設定を行い、そこにALL CHUO MINDの醸成という社会的な貢献性を持たせ、組織編成(ゼミ生17名の適正を考慮しながら、運営・渉外・広報・制作・救護班に編成)を行い、実行に必要なタスクを整理した上で、各々の組織内でPDCAを回し、不具合やトラブルがあれば、横断的に知恵を集め解決をしていきながら最終ゴール地点を目指す。正にこれは、企業活動そのものであり、当時行っていた河田ゼミでの実践活動は、実際の企業活動と比較してもなんら遜色ないレベルに達していたように思います。
★中でも、大きな財産となったのは、イベント運営の為の予算取りにおいて大学側や一般企業に対して実践したプレゼンテーションとステイクホルダーとの合意形成にしばしば使われたコミュニケーションを高いレベルで頻繁に行う事で、ビジネスに必要な基礎的なスキルを飛躍的に向上させる事が出来たことだと思います。イベント運営に必要な資金を自らの力で勝ち取っていく事は、企業内における予算確保の為の交渉スキル或いは、自社製品やサービス等を売り込む際に必要なセイルススキルに直結する経験であったと思います。
★現に、河田ゼミ3期生が、卒業後に入社した会社では、トップセイルスに輝いたり、入社して間もないにも関わらず極めて重要な案件を担当するチームにアサインされたり、若くしてベンチャー企業の役員になったゼミ生もいます。加えて、自ら深く考え実践していくという習慣付けが行われたこともその後に良い影響を及ぼしました。従来の日本型の詰め込み形式・記憶力重視の学習スタイルでは、教えられたことは出来ても、ひとたび想定外の事が発生し、思い通りに行かない状況に陥った時の対処方法を見つける事が困難となります。
★河田ゼミでの河田先生の立ち位置は、企業組織内でいうと「顧問」にあたります。河田先生は、答えを知っていても、私たちには、敢えて教えずに、課題解決の為に必要なエッセンス(経験・人脈・知識・機会)を提供してくれます。あくまで、自分の頭で深く考え、答えを見つけるのは、ゼミ生であるという指導スタイルを貫いて頂けたからこそ、自分の力で深く考え実践するという習慣が身に付いたのだと感じます。先生は、常に河田ゼミは個々のゼミ生の得意な分野、部門、スキルを伸ばし、導く為のコーチングのゼミだ。と申されていました。企業活動では、学校のテストの様に、正解はありません。正解が無い故にそれぞれの場面で最適な解答を見つける事が重要と考えますが、その為に必要なファーストステップは、自分の頭で深く考え実践するスキルだと私は思います。
これらのビジネスに直結するスキルを学び、向上させる事が出来た事は、大きなアドバンテージとなりましたが、それ以上に私たちゼミ生にとって、莫大な財産となった事があります。それは、「自信」です。
イベントを成功させる為に行った数々のチャレンジは、多くの失敗や挫折を生みました。イベント開催に必要なスポンサーや参加者を集める事に苦慮したり、学生の身分では、大学の内規に邪魔され活動の幅を拡げる事が出来なかったりと、事あるごとに、課題が生まれ、解決しては、新たな課題が発生する。それらをポジテイブに対処しクリアする事で得られた成功体験の積み重ねと、イベントを大成功させる事が出来た事で得た自分自身に対する大きな「自信」が何よりの財産となりました。
何か判断に迷ったり、自分を見失いそうなときに「初心にかえる」という表現をよく聞きます。私たちゼミ生にとっての初心とは、河田ゼミで過ごした3年間の記憶と経験です。立ち返る場所があるという事は、とても幸せなことの様に感じます。来年の2020年で、私たちゼミ生が開催した中大リレーマラソンは、10周年を迎えます。河田先生から、当時の記憶と経験を整理し、アウトプットするこの様な機会を頂けたことに感謝すると共に、忘れかけていた当時の熱意をもう一度引っ張り出し、10年前の私たちに負けない功績を、各々の分野で成し遂げられるように、日々努力して行きたいと思います。
河田ゼミ3期生一同
ゼミ長:栗山 政誠 伊藤忠エネクス株式会社
副長 :今田 紗梨 株式会社日本HP
KファイルNO.180:中大河田実践ゼミの真価と結果(中編)
■元担当教員からの感謝の気持ち
三期生のプロゼクトは、一期生、二期生に比べて多くのゼミ生、聴講生を受け持った関係から、個々のゼミ生に1つでも多くの生きた教材による実践経験を会得してもらおうとの思いで大きな「課題」に挑んだ次第でした。社会の荒波にもまれて早や10年が経とうとしています。素晴らしい社会経験を構築しながらこのように独り立ちされた姿は、担当教員として教員冥利に尽き彼ら彼女らの幸せと健康を唯ひたすら願う次第です。
躓いた時には、初心に返り準備を整えてから困難に立ち向かって行く強い意識を持って志を高く、また前を向いて中大河田ゼミの仲間の笑顔を思い出し前進していって下さい。全ゼミ生達の健康と健闘を祈りながら個々のゼミ生の幸せを心より願っています。
深謝
元担当教員 河田弘道
スポーツ・アドミニストレイター
スポーツ特使(Emissary of
the SPORTS)
ご紹介:G file「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著 武田頼政
Kファイル、kファイルNews Comment by
Hiromichi Kawada
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